セバスチャン・ベッテルは、苦戦を強いられている今季マシンを“キュウリ”と吐き捨てた。今季、セバスチャン・ベッテルはRB10のドライブに苦戦しており、ヘルムート・マルコもタイトルを4連覇した後に圧倒的優勢のメルセデスマシンの後塵を拝するのは」まったくモチベーションが上がらないだろう」と認めている。
セバスチャン・ベッテルのフラストレーションは、カナダで現れ始めている。F1カナダGPを3位で終えたセバスチャン・ベッテルは「こう言うのは残念だけれど、僕たちのキュウリはストレートでどうにもならなかった」と述べた。セバスチャン・ベッテルは、2012年シーズンに当時HRTのドライバーだったナレイン・カーティケヤンを「キュウリ」と呼んで物議をかもした過去がある。セバスチャン・ベッテルは、決勝でのレッドブルの戦略にも批判的な様子だ。レースで、セバスチャン・ベッテルはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグの後ろに引っかかっている。 「僕はチームの方から何かスマートな戦略を待っていたんだけれど、それは決して来なかった」とセバスチャン・ベッテルは述べた。また、セバスチャン・ベッテルは、天才的デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが、半リタイアの状態になることも恐れているのかもしれない。 エイドリアン・ニューウェイのプランについて質問されたセバスチャン・ベッテルは、自身の現行契約に触れつつ「今、この僕に将来のことを聞いても、僕が考えているのは短期のことさ」と答えている。エイドリアン・ニューウェイは、セバスチャン・ベッテルの恐れを和らげようと Auto Bild Motorsport に次のように述べた。「もし私の同僚たちが助言や手助けが必要ならば、私はいつでも彼らと共にある。セバスチャンも同様だ。彼が私を失うことはない」 ヘルムート・マルコは、RB10を“キュウリ”と言い捨てたことを含め、セバスチャン・ベッテルの不満が高まっている兆候について「我々がセブに優勝できるマシンを与えられないのであれば、彼が落胆することに対して我々が怒ることはできない」と弁明する。レッドブルが高額を支払おうとするライバルからエイドリアン・ニューウェイを逃れさせようとしたのと同様、セバスチャン・ベッテルについても維持するための策を練っているかもしれない。 Auto Bild Motorsport は、エイドリアン・ニューウェイが率いる予定の“Advanced Technologies Centre”の“プロジェクト”の一つは、メルセデスの有名な元デザイナー、マリオ・イリエンを交えてのオーダーメードF1エンジンかもしれないと記している。エイドリアン・ニューウェイは、その噂を「最悪のアイデアではないね」と評価した。
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