マックス・フェルスタッペンはカナダGPで表彰台を獲得したものの、その結果はレッドブル・レーシング内部で高まる懸念を覆い隠すものではなかった。オランダ人ドライバーはカナダGPの週末を通じて、路面のバンプに対して神経質な挙動を見せるマシンに苦しめられており、F1で最も過酷な市街地コースであるモナコでは、その弱点がさらに露呈する可能性を懸念している。
狭いコース幅、不均一な路面、そして悪名高い縁石を持つモナコでは、しなやかに路面へ追従するマシンが求められる。しかし現時点でフェルスタッペンは、レッドブルがそのようなマシンを手にしているとは考えていない。「路面が荒れている場所ではどこでも僕たちにとって厳しいことになる」とフェルスタッペンは Motorsport.com に語った。「それは今のマシンの哲学に関係している。バンプへの対応とダウンフォース量のバランスをどう取るかということだ」「まだ最適な状態ではない。マイアミではもう少し良かったけれど、あそこはそれほどバンピーではなかった。だから僕たちにとって適切なセットアップを見つけやすかったんだ」こうしたコメントは、次戦モンテカルロでのレースを前にした懸念を和らげるものではない。近年のモナコでレッドブルは好不調の波を経験しており、このコースでは純粋な速さ以上に乗り心地や安定性が重要になることも多い。モナコが究極の試練にもしモントリオールでRB22の弱点が露呈したのであれば、モナコではその問題がさらに拡大する可能性がある。低速コーナー、高低差、そして攻撃的な縁石の組み合わせは、モナコをドライバーとマシンの双方にとって最も厳しい週末のひとつにしている。フェルスタッペンは今後待ち受ける挑戦についてユーモアを交えながら語ったが、その言葉には明確な警告も含まれていた。「ああ、それは最高になりそうだね。新しい背中を注文しないといけないと思うよ」冗談の裏側には深刻な技術的課題がある。フェルスタッペンは、原因究明のための作業を続けているものの、レッドブルはまだ決定的な解決策を見つけられていないことを認めた。またカナダGP後には、週末のセットアップ方針についてチームと意見が一致していなかったことも明かしており、レッドブルが直面する繊細なバランス調整の難しさを浮き彫りにした。「原因が正確に分かっていればいいんだけどね。いくつか考えはあるし、今後はそこを重点的に取り組んでいくつもりだ」ローラン・メキースは楽観姿勢を維持フェルスタッペンがモンテカルロの市街地コースで厳しい週末を覚悟している一方で、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、より冷静な見方を示している。レッドブルの2026年シーズンは復活の物語となっている。ミルトンキーンズのチームはシーズン序盤に苦戦を強いられ、自社製パワーユニットには競争力があったものの、RB22のシャシーは期待に届かなかった。マイアミで投入された大規模アップグレードによって大きな前進を果たしたが、乗り心地に関する問題は依然として解決されていない。それでもメキースは、この問題がチームの手に負えないものだとは考えていない。「2026年中に解決できないと考えるような問題は、まだ何ひとつ見えていない」とローラン・メキースはコメントした。「ファクトリーではあらゆる分析を行い、問題を解決するだけでなく、ラップタイム向上にもつながる解決策を探している」「というのも、問題だけを解決するのなら比較的簡単かもしれない。しかしそれでマシンが遅くなってしまっては意味がない。問題を解決しながらラップタイムも向上させなければならない。それが複雑なところだ」「我々は複雑な問題が好きだ。我々にはそうした課題がたくさんある。そしてシーズン序盤から根本的な問題を解決してきたのと同じように、今回もさらにいくつかの課題を克服できると確信している」しかし、レッドブルがそのパズルを十分な速さで解くことができるかは別問題だ。路面のバンプに苦しむマシンに対してモナコは容赦なく、そしてマシンへの信頼を失ったドライバーに対してはなおさら厳しい。フェルスタッペンにとって次戦はライバルとの戦いというよりも、RB22そのものとの耐久戦になるかもしれない。