マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年ニュルブルクリンク24時間レースで4番手グリッドを獲得し、耐久レース初挑戦ながら強烈な存在感を示した。F1世界王者として知られるフェルスタッペンだが、ライバルたちが注目したのは単なる速さではなく、その“取り組み方”だった。GT3マシン、夜間走行、変化の激しいコンディション――通常のF1とはまったく異なる環境に対し、フェルスタッペンが徹底した準備と現実的な姿勢で臨んでいることに、現地では高い評価が集まっている。
フェルスタッペン「まずはトップ予選進出が目標だった」フェルスタッペンは、3段階方式で行われたトップ予選の第2セッションを担当。#3 メルセデスAMG GT3をトップ12入りへ導き、最終のトップ予選3ではダニエル・ジュンカデラが走行して2列目グリッドを確保した。フェルスタッペンは予選後、まずはトップ予選3進出を目標にしていたと明かした。「クルマには快適さを感じていた。もちろん、この競争の中でトップ予選3に進むのは簡単じゃない」「本当にタフだったし、速いクルマがたくさんいた。でも、なんとか滑り込めた。最後のラップは十分によかったし、うれしかった」「ドライコンディションだったのは幸運だった。クルマの感触も悪くなかったし、なんとか目標を達成できた」さらに木曜夜の難コンディション走行についても振り返った。「昨日はコンディションがどんどん変わっていたし、僕にとっては初めての夜間走行だった」「雨や霧もあって、たぶん最悪のコンディションだったと思う。でも、レース本番で起こり得る状況を知るにはいい経験になった」ライバルも驚いた“現実的なアプローチ”今回ポールポジションを獲得したレッドブル・チーム・アプトのランボルギーニ勢からも、フェルスタッペンの姿勢には称賛の声が上がった。トップ予選3で最速タイムを記録したルカ・エングストラーは、フェルスタッペンが「いきなりポールを狙うような考えではなかった」と語っている。「彼は本当に尊敬している存在だし、多くを学べるドライバーだ」「彼はここにいるドライバーたちと同じように、本当にこのレースを愛している。それが僕たちが共感できる理由でもある」「彼は、ここで何が求められるかを理解している。FP1からいきなり来て、そのままポールを獲れるなんて考えていなかったと思う」「GT3マシンも特殊だし、このレースも特別だ。彼の準備の仕方を見れば、本気で取り組んでいることがよく分かった。それを見るのは本当に素晴らしいことだ」“F1流”では通用しないニュル24の世界姉妹車で2番手となったマルコ・マペッリも、フェルスタッペンの姿勢を高く評価した。「彼にとっては普段の世界とは完全に別物だ。でも、この仕事への取り組み方を見るのは素晴らしい」「テストへの向き合い方を見ても分かるように、楽しんでいるだけじゃなく、結果を出すには大きなコミットメントが必要だと理解している」「このレベルでは、ただ来てすぐにトップタイムを出せるわけじゃない。準備が必要なんだ」今回のコメントから浮かび上がるのは、“F1王者だから速い”という単純な話ではない。むしろフェルスタッペンは、ニュルブルクリンク24時間レースという特殊な世界に対し、敬意を持って段階的に順応しようとしている。それが、GTレース界のドライバーたちから強い共感とリスペクトを集めている理由なのかもしれない。
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