マックス・フェルスタッペンが、2026年5月16日〜17日に開催されるニュルブルクリンク24時間レースに初参戦することが明らかとなった。レッドブルカラーのメルセデスAMG GT3での出場となり、ダニ・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとチームを組む。F1王者の参戦は大きな話題を呼ぶ一方で、過酷な耐久レース特有のリスクも伴う。
そんな中、F1セーフティカードライバーのベルント・マイランダーが、過去の経験をもとにフェルスタッペンへ重要な助言を送った。「速さ」よりも「完走」 ニュル24時間の本質ベルント・マイランダーは、ニュルブルクリンクでのフェルスタッペンの走りを常にチェックしていると明かしたうえで、その参戦自体を歓迎した。「彼がニュルブルクリンクで何をしているかは全部見ている」「F1チャンピオンが24時間レースに出るのは素晴らしいことだ。スポーツにとっても、ファンにとっても、選手権にとってもいい」さらにマイランダーは、自身が2000年に優勝するまでの苦労を振り返りながら、耐久レースの本質を強調した。「僕はそのレースに7回勝とうとした。2回は本当に惜しかったし、一度はトップを走っている時にクラッシュした。すべてが噛み合ったのは2000年だけだった」「一番重要なアドバイス? 我々は完璧なチームと完璧なクルマを持っていたが、すべてのブリーフィングで同じことを言われていた。ドライバーはチームと協力しなければならないということだ」「クルマが良くてスピードがあると分かっているなら、フィニッシュフラッグのことを考えろ。リスクを取りすぎるな」ニュル特有のリスク「トラフィック」と「運」ニュルブルクリンク24時間では、性能差の大きいマシンが混走するため、トラフィックマネジメントが勝敗を大きく左右する。「ルールやコード60の状況には常に少しの運が絡む。ああいう場面でペナルティを受けることもある」「でも最も重要なのはコース上に留まることだ。トラフィックこそが僕にとって最大の学びだった。イン側で無理をしすぎるな」さらにマイランダーは、長年の経験から“速さだけでは勝てない”現実を強調する。「過去30年を見ても、どれだけ速いクルマでもリスクを取りすぎれば完走できない」「2000年にもリスクを取りすぎるドライバーがいて、我々は抑えなければならなかった。『落ち着け、安全にいけ』とね。ポールポジションでも、最初のコーナーでトップに立つ必要はない」“1周目ではなく50周目” 耐久レースの時間軸スプリントレースとは異なり、24時間レースでは長期的な視点が不可欠だとマイランダーは語る。「レースは信じられないほど長い。1周目でトップでなくても、50周目にはトップかもしれない。その可能性は常にある」「重要なのは、クルマを無傷のまま保つことだ」フェルスタッペンは先月のニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS2)で一度は優勝を手にしたものの、タイヤ違反により結果を剥奪されている。そうした経験も踏まえ、今回の24時間レースでは“速さ”だけでなく“状況判断”が問われることになる。
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