レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2025年F1ラスベガスGP初日のフリー走行を終えて、「ここで速く走れる保証はない」と慎重な姿勢を示した。低ダウンフォースのモンツァやバクーで勝利しているものの、ラスベガス特有の路面温度・低グリップ環境はまったく別物だと強調した。フェルスタッペンは初日のFP1を4番手、FP2では赤旗連発の影響でソフトタイヤを使えず9番手にとどまった。それでもトップのランド・ノリスとは0.5秒差に収まっており、タイヤの適正温度をどう作るかが週末の核心になると語った。
「ここは特別なサーキット。ローダウンフォース=速いとは限らない」フェルスタッペンは、レッドブルRB21が今年モンツァとバクーで勝利を挙げたことと今回のラスベガスは“別問題”だと説明した。「ここはすごく寒くて、路面もかなり滑る。ローダウンフォースというだけで他のサーキットと比較することはできないし、ここで速く走れるという保証はない」ラスベガスは2023年の初開催時にもフェルスタッペンが勝利しているが、気温の低さと独特のレイアウトによってマシンの温度管理が難しく、ドライバーにとっても判断の難しいトラックだ。赤旗でソフトを試せず「何をすべきか理解しづらい一日」FP2はマンホール/排水溝関連のトラックチェックで2度赤旗となり、ソフトタイヤによる予選シミュレーションが多数のドライバーで中断された。フェルスタッペンもその1人で、赤旗明けの混雑の中でソフトを使う機会がなかった。「途中で止まったりして、何をすべきか理解しづらい一日だった。まだ少し改善する必要があるし、もう少しグリップを見つけたい。もちろんセッションごとに路面が良くなっていくから、そこにどう適応していくかを考えないといけない」「予選と決勝に向けて、タイヤをどう扱うかが重要になると思う」フェルスタッペンは依然として今季6勝目と逆転タイトルの可能性を残しているが、初日は慎重かつ現実的なトーンで週末を見据えた。