マックス・フェルスタッペンは、シンガポールGPの土曜予選で2番手に終わった後、複雑な心境を語った。最後のアタックで前方のトラフィックに遭遇し、ポールポジション獲得のチャンスを逃したと感じている。レッドブルのフェルスタッペンは、マリーナベイ・ストリート・サーキットでのQ3終盤、メルセデスのジョージ・ラッセルの好タイムを上回ろうとプッシュしていたが、最終セクターでランド・ノリス(マクラーレン)の背後に迫ってしまった。
最終的にラッセルから0.182秒差の2番手で終えたフェルスタッペンは、過去数年にわたり苦戦してきたこのサーキットでレッドブルが競争力を示したことを評価しつつも、「もし完全にクリアなラップがあれば」という思いを拭えなかった。予選直後、無線で苛立ちをあらわにしていたフェルスタッペンはインタビューでこう語った。「前を2秒差でクルージングしているマシンがいると、こういうことが起きるんだ」さらに詳しく説明しながら続けた。「誰もがクリーンエアを探して走っているけど、もちろん何人かは途中でラップを諦めることもある。僕がターン16に到着したとき、前に2〜3秒差でクルマがいた。それじゃ駄目なんだ。そうなるとダウンフォースを失う。それが全てだ」「それで少なくともポールを狙うチャンスを失った。すごく接戦になったと思うけど、ジョージは最初のラップが本当に強かった。いずれにしても彼を倒すのは簡単じゃなかったと思う。でもポテンシャルは確実にあった」フェルスタッペンは、ポールを逃した悔しさをにじませながらも、モンツァやバクーのような低ダウンフォースとはまったく異なる条件でマシンが好調だったことに手応えを感じている。「すごく良いね。週末を通して全体的にすごく安定している。クルマの動きは本当に良くて、ここ2戦と同じように調子がいい。こういうハイダウンフォースのトラックで予選でもこれだけ競争力があるのは、とても有望だ」フェルスタッペンは、日曜の決勝でタイトル争いのライバルとの差を縮めるべく挑む。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢は、それぞれ3番手と5番手からスタートする。
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