マックス・フェルスタッペンは、長年続く議論に踏み込むつもりはなく、特に今それが新たな局面を迎えようとしている中では、なおさらそうだ。アレックス・パロウがレッドブルにリンクされているとの報道を受けて、どのインディカー・ドライバーがF1で最も活躍できるかという議論が再燃しているが、マックス・フェルスタッペンはこれに終止符を打とうとしている。
アメリカのシリーズで4度のチャンピオンに輝いたスペイン人ドライバーは、27歳のフェルスタッペンのチームメイト候補として報じられている。しかし、この憶測には根拠がなく、ミルトンキーンズのチームが4度のF1ワールドチャンピオンのパートナーに据える可能性が高いのは、角田裕毅が残留しない場合、アイザック・ハジャーかリアム・ローソンであると見られている。それでも、この話題はインディカーからF1への移籍をめぐる議論を再び呼び起こした。さらに、コルトン・ハータがインディカーを離れ、F2およびキャデラックF1のリザーブドライバーとして1年を過ごし、F1参戦の夢を追うというニュースも、この議論に拍車をかけている。こうした噂が飛び交う中でパロウについて質問されたフェルスタッペンは、時間の無駄だと考える話題をすぐに打ち消した。「いつも言うのはすごく難しいことだ」とレッドブルのドライバーはRacingNews365を含むメディアに語った。「僕はすでにカート時代からアレックスのことを知っているし、インディカーで彼が成し遂げていることは本当に驚異的だと思う。彼があれだけの活躍をしているのは本当に印象的だ。だけどF1で人がどうなるかなんて知ることは不可能だし、逆にインディカーで自分がどうなるかを問うのも同じことだ。そんなの分かるはずがない」フェルスタッペンは、ドライバーが他のカテゴリーでどうなるかを推測することに意味はないと考えている。「だから僕にとっては、それを議論しようとするのはちょっと時間の無駄なんだ」と、65勝を挙げているグランプリウィナーは付け加えた。「ただ、彼がインディカーであれだけうまくやっているのを見るのは本当にうれしいし、彼が支配的に戦っている姿はすばらしいと思う」