マックス・フェルスタッペンは、2025年F1モナコGP予選で5番手にとどまった後、レッドブル・レーシングのマシンが「低速コーナーでは今も弱い」と認め、セットアップでは克服できない根本的な問題を抱えていると語った。予選ではトップから0.7秒以上離される苦戦を強いられたが、予選中に妨害行為を取られたルイス・ハミルトン(フェラーリ)が3グリッド降格処分を受けたことで、フェルスタッペンは決勝を4番グリッドからスタートすることになった。
「少しは良くなったけど、僕らは低速が本当に弱い。縁石をまたいだり、路面の傾斜が変わるようなセクションでは特にそうだ」とフェルスタッペンは予選後に語った。「うちのクルマはそういう場面を昔から嫌っているし、それは今も変わっていない」フェルスタッペンは木曜日の時点で「ダメージ・リミテーション(被害最小化)の週末になるだろう」と予想していたが、その懸念は予選結果によって裏付けられた形となった。「FP2の時点で、ポールは厳しいと分かった。普通ならバランス調整である程度改善できるけど、低速でそもそもクルマが機能していないとなると、何をしても無駄だ。それがうちの問題で、2022年からずっと続いている」フェルスタッペン:モナコは「マシンに存在する弱点」を浮き彫りにしたまた、RB21のグリップ不足により予選では限界まで攻め切れなかったことも明かしている。「もう少しは差を詰められたかもしれないけど、グリップがなければこのコースでは何もできない。だから0.3秒差でも0.7秒差でも、結局は“速くない”ってことなんだ」モナコでの過去3年の成績は、優勝1回(2023年)、表彰台1回(2022年)、6位(2024年)とまちまちだが、フェルスタッペンは今回も苦戦を強いられると予感していた。「もちろん、もっと良い結果を狙いたかった。いろいろ解決策も試したけど、うちのクルマはモナコのような低速+縁石の組み合わせを本当に苦手としている。やっぱりここは僕たちのトラックじゃない」セットアップだけでは乗り越えられない低速域での構造的な弱点は、レッドブル・レーシングにとって依然として大きな課題だ。決勝では、予選結果から最大限のポイントを持ち帰る“ダメージリミテーション”が現実的な目標となる。
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