マックス・フェルスタッペンは、ソーシャルメディア上で出回っているマクラーレンのリヤウィングとレッドブルのリヤウィングを比較した動画を確認して「僕が目にしたものは、おそらく多くの人々も目にしたことだろう」と認めたが、疑問を呈することはなかった。フェルスタッペンの父ヨスが再投稿したこの動画は、日本でのマクラーレンとレッドブルのリヤウイングの映像を映しており、FIAの車検では技術的な違反は認められなかった。
しかし、動画ではマクラーレンのリヤウイングがレッドブルよりも高速走行時やブレーキング時に大きく動いているように見える。FIAの技術指令により、スペインGP以降、フロントウイングの柔軟性に対するさらなる取り締まりが実施されることになり、2025年シーズン序盤にはすでにリアウイングのたわみテストが強化されている。これらは、昨シーズンにマクラーレンが導入した「ミニDRS」と呼ばれるものを受けて実施されたもので、その様子はバクーでのレースの映像で確認でき、ピットストレートを高速で走る際にリアウイングのDRSスロットがわずかに開いているように見える。2024年にはレギュレーション違反には該当しなかったものの、FIAによる事実調査の後、2025年にはこの部分に関するルールが大幅に強化され、レギュレーション違反に該当するマシンはなかったものの、ヨス・フェルスタッペンのリポストが再び2台のマシンを比較するきっかけとなった。しかし、現世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、そのビデオを見たことは認めたものの、マクラーレンの合法性について何らかの追及を行うつもりはないと述べた。フェルスタッペンはバーレーンでメディアに対し、「僕はルールを作っているわけではないし、それを強制する立場でもない」と語った。「おそらく多くの人が見ていると思うが、それだけだ」ウィングについてFIAに質問したかどうかを尋ねられるとフェルスタッペンは即座に「いや、していない」と答えた。「つまり、何が起こっているかは知っているけど、僕としては自分のマシンに集中している。それが僕にできる唯一のことだからね」この件についてさらに追及されたフェルスタッペンは、映像には動じず、マシンのその部分に関して“公平な競争条件”が整っているかどうかを尋ねられた際には「まあ、それが許されるなら、イエスじゃない?」と答えた。「つまり、誰もが常に自然に限界に挑んでいるわけで、何が許されるかを決めるのはFIAの役割だ」さらに質問が続き、レッドブルが彼に同様のウイングを提供してほしかったかどうか尋ねられた際には、4度のワールドチャンピオンは慎重な姿勢を崩さず、「僕はそれについて失望していない。誰もがベストを尽くそうとしている。そして、レギュレーションを少し違った解釈をしている人もいる。わからないけどね」と答えた。