マックス・フェルスタッペンは、F1シンガポールGPの予選でマクラーレンのライバルであるランド・ノリスに次ぐ2位となり、プラクティス後に彼とレッドブルが成し遂げた進歩に満足していると語った。フェルスタッペンとチームメイトのセルジオ・ペレスは、マリーナベイ・ストリート・サーキットで行われた金曜日のFP1とFP2セッション後、全体的にグリップが不足していると嘆き、2人はペースから大きく遅れているように見えた。
土曜日もペレスの苦戦は続き、Q2敗退に終わったが、現世界チャンピオンのフェルスタッペンは力強い走りを見せ、グリッド決定の1時間にノリスに最も近い挑戦者として浮上した。セッション後、フェルスタッペン「予選全体は実際かなりうまくいったと思う。走行を重ねるごとにマシンを改善することができた。昨日の状況を考えれば、フロントローにいられてうれしい」「Q3は(カルロス・サインツのクラッシュ後)厳しかった。ダブルイエローでラップがキャンセルされ、その後は全員が1回しか走行できず、無理はしたくないのでリミット内に留まりたかった。2位を獲得できて満足している。」最後の決定的なラップに向けてタイヤを正しい位置に収めることの難しさについて尋ねたフェルスタッペンは「いつもかなり難しい」と語った。「タイヤはラップタイムを大きく伸ばすことも、大きく失うこともある。今日の予選ではタイヤがかなりうまく機能したと思いますので、満足している」「2位になった。もちろん明日はちょっと言いにくい。いろんなことが起こるかもしれないけど、少なくともこうやってチャンスはある」フェルスタッペンはドライバーズランキングでノリスに59ポイント差をつけてレースに臨む一方、レッドブルは前回のアゼルバイジャンでのレースでマクラーレンに20ポイント差をつけられた後、コンストラクターズ争いで巻き返しを図っている。ペレスはレッドブルでQ2敗退後13番手からスタートする予定で、もう一人のマクラーレン、オスカー・ピアストリもQ3でメルセデスのルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルに追い抜かれ、5番手からスタートする。チャンピオンシップの候補者であるフェルスタッペンとノリスは日曜日にグリッドのフロントローを共有することになる。マックス・フェルスタッペン「明日の決勝はフロントローからスタートできるので、今日は2番グリッドを獲得できてよかった。昨日のフリー走行から一晩で大きくマシンが改善した。チームの尽力にとても感謝している。ドライブしやすくなり、コーナーも昨日より攻めることができるようになった。今日は最大限のパフォーマンスを発揮できたと思う。昨日がとてもタフだったことで、そのぶん予選はマシンの感触がよく、前進できていると感じた。ここはあまり相性がいいサーキットではなくペースにも限界があるけど、今日のパフォーマンスによって今後のレースへの期待が高まった。今日は満足のいく結果で締めくくることができたと思う」