フェルスタッペン レッドブルF1にライバルの「ハングリー精神」への応戦を要求

レッドブルは2024年、圧倒的な強さでスタートし、最初の4ラウンドで3回のワンツーフィニッシュを達成するなど、立ちはだかるものをすべて一掃した。しかし、チームは昨シーズン22回のグランプリ中21回で勝利を収めたパフォーマンスレベルを維持することができなかった。マクラーレン、メルセデス、フェラーリはいずれも、かつてはレッドブルと圧倒的なパフォーマンス差があったが、その差を縮めており、フェルスタッペンは過去4戦でいずれもトップでチェッカーフラッグを受けられず、2020年以来最長の未勝利記録に陥っている。F1のレギュレーション時代が進むにつれ、チームのパフォーマンスが収束していくという主張はよくあるが、これはレッドブルのペースの優位性が低下していることを正当化するために、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが何度も引用してきたものである。しかし、フェルスタッペンはそうは考えていない。Formula.hu の取材で、ライバルチームが追いつくのは当然かと尋ねられた際フェルスタッペンは「そう言うことはできるけど、僕は決してそうは考えたくない。なぜなら、勝っているチームであれば、さらにハードにプッシュしなければならないからだ」と答えた。「それがメンタリティとしてあるべきだ。でも、そういうものなんだ。追いかけてくるチームには、打ち負かそうというハングリー精神や意欲がある。彼らは良い仕事をしてきたし、あとは僕たちがそれに応えるだけだ」レッドブルは「もはや最速ではない」前述の3チームはそれぞれ、今季の最初の14戦で少なくとも2勝を挙げている。そのうち、フェルスタッペンは7勝を挙げている。しかし、マクラーレンが5月のマイアミGPに大幅なアップグレードを持ち込んで以来、フェルスタッペンは直近の9戦で3勝しか挙げていない。フェラーリとメルセデスも開発パッケージを投入したため、レッドブルは独自のアップデートで対応しようと苦戦している。これまでに投入したアップグレードは、コース上でのリードを再確立するには至っていない。当初は、追撃チームのパフォーマンス向上がサーキットごとの覇権争いを生み出したように見えたが、現在ではレッドブルがライバルチームに遅れをとっているとフェルスタッペンは感じている。「当初は、ある意味でトラック特有のものだったと言えたかもしれないけど、最近では、どのトラックに行っても、僕たちにとっては厳しい状況であることは明らかだ」と、3度のドライバーズチャンピオンに輝いた経験を持つフェルスタッペンは説明した。「ここ数戦、僕たちはもはや最速ではなかった。だから、少し厳しくなっている」「他のドライバーたちも、マシンのパフォーマンスに関しては非常に良い仕事をしている。でも同時に、僕たち(レッドブル)はドライバーズタイトルでリードを広げ、コンストラクターズ・タイトルでも首位をキープしている」「だから、すべてが悪いというわけではない。でも、僕たちはマシンのパフォーマンスをさらに向上させ、少しは巻き返し、再び競争相手たちをリードできるよう試みる必要がある」