F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングのF1マシンがチームメイトよりも自分に合っているとの指摘を受けて、自分もレッドブルのマシンが必要としているものに適応しなければならないと語った。過去2シーズン、フェルスタッペンはレッドブルのF1マシンを最大限に活用し、2022年と2023年シーズンは34勝を挙げて圧倒的な強さを見せたが、その一方でチームメイトのセルジオ・ペレスはマシンの開発と理想的なセットアップについていくのに苦労した。
以前のチームメイトであるピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボンももついていくのに必死ことで、レッドブルがフェルスタッペンを中心に構築されているという示唆につながった。しかし、Autosportのインタビューに応じたフェルスタッペンは、彼独自のドライビングスタイルの話は誇張されすぎていると感じており、他のドライバーと同じように限界域でマシンをどのように走らせる必要があるかに適応しなければならないと説明した。「『あなたのドライビングスタイルは何ですか』と聞かれても、答えられない。特定の状況やマシンの好むものに適応できるかどうかが重要だからね」とフェルスタッペンは語った。「僕は何を望むか? もっとグリップが欲しい。欲しいものはたくさんあるし、現実的じゃないものもある。だから、与えられたクルマに合わせるだけだ」フェルスタッペンはフロントエンドが強力なマシンを好むと言われ、トレードオフとして不安定なリアエンドに対応する驚異的な能力を持っているが、彼はチームが単に望ましいバランスを追い求めるのではなく、より速いマシンを作ろうとしていると指摘した。「年間を通して、チームは速くするためにマシンをアップグレードしている。あるバランスの方向性に従おうとか、そういうことではない」とフェルスタッペンは付け加えた。「アップグレードによって得られるのは、全体的な荷重、全体的なグリップだ。クルマの挙動には満足しているけど、もう少しアンダーステアが強ければ、それにドライビングを合わせなければならない。あるいはオーバーステア気味になれば、それも同じだ」「まあまあうまくいっていると思うよ。オーバーステアが強かったり、アンダーステアが強かったりするレースもある。バランスに関しては非常にアップダウンが激しく、常にノーズにあるわけではない。トラックによっては、そういう走りができないこともある」なぜレッドブルのRB19は予選よりも決勝のほうがライバルたちよりも強かったのかと尋ねられると、フェルスタッペンは肩をすくめた。「分からないけど、レースで何か魔法が起きるとは思わない」とフェルスタッペンはコメント。「僕たちは通常通りのオフセットを行っている。何て言ったらいいか、他の人たちは予選は良かったけど、レースは良くなかったんだと思う」「もちろん、レースでのパフォーマンスは常に見ているけれど、僕たちも予選で速く走りたい。純粋にレースに集中するためだけにやることは何もおかしなことではない」
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