レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1シンガポールGPの決勝レースは、パフォーマンス面ではオーストリア以降で“最悪のレース”だったし、今後、チームが勝利できると予想されるトラックへの“ウェイクアップコール”になったと語った。レッドブル・ホンダ有利と予想されたマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットだったが、マックス・フェルスタッペンは予選ペースでフェラーリとメルセデスに匹敵することができなかった。
レースでは、メルセデスが“戦略ミス”だったと認める第1スティントを延ばしたルイス・ハミルトンをピットストップでアンダーカットしてマックス・フェルスタッペンは3位表彰台を獲得。1周目のインシンデントで台無しとなった過去2戦に比べれば改善を果たした。しかし、マックス・フェルスタッペンは3位表彰台しか争えなかったことに満足していない。「十分ではなかった」とマックス・フェルスタッペンはF1シンガポールGPの週末を振り返った。「僕たちは勝つためにここに来たけど、明らかにそうではなかった。レースよりも予選が酷かった。でも、ちょっとしたウェイクアップコールだったと言える」「パフォーマンス的にオーストリア以降で最悪なレースだったかもしれない。本当にうまくいくと期待していた場所だ」「失敗した理由がいくつかあるので、それらすべてを分析し、ソチまでに向上させられるかどうか確認するつもりだ」「レイアウトは僕たちにとってそれほど素晴らしいものではなかったが、マシンがコーナーで機能しているかしれいないかははっきりとわかると思う」「あまりにもコーナーが多いここでは、望んでいたようにクルマが機能していなかったと思う。戻って何か良くできるかどうか見てみるつもりだ」マックス・フェルスタッペンは、メルセデスのルイス・ハミルトンの前に出られたことには満足しているが、前のフェラーリに対しては何もできなかったと語る。「少しは追いかけることができた。攻撃する立場にはいなかったけど、少なくとも前のマシンを追うことはできた。決してそこまで引き離されはしなかった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「もちろん、最初はタイヤ管理が重要だったので、私は本当にゆっくり運転していた。僕たちは適切なタイミングでピットインしたと思うし、ルイスをアンダーカットした。そこはとても前向きだった。それ以降はセーフティカーのリスタートについても警戒し続けていた。僕たちはすべてをうまく管理し、予選での困難を乗り越えて表彰台に立つことができた」レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、チームにとって困難な週末だったと認める。「予選のパフォーマンスにあまり満足していなかったので、4番グリッドから3位はおそらく期待できる最高の結果だった」とエイドリアン・ニューウェイはコメント。「メルセデスはリスクを冒した。ピットストップしていれば、我々は抑えられていただろうし、オーバーテイクしなければならなかっただろう」「我々は追い抜くことができた。オプションタイヤが非常に素早く落ちたのが問題だった。実際、ルイスはその列の先頭にいる(アントニオ)ジョビナッツィよりも速くなかった」