マックス・フェルスタッペンは、ホンダがF1フランスGPで投入した“スペック3”F1エンジンはライバルメーカーが達成したほど大きなステップを果たしておらず、レッドブル・ホンダは現在でも3番手チームのままだと語る。ホンダは、F1フランスGPで“スペック3”版のPU(パワーユニット)を搭載。パフォーマンスの向上を図るためにICEとターボのアップデートが行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー、そして、トロロッソのダニール・クビアトの3台に導入された。
フェラーリはこれまで示してきた直線での速さを維持しており、メルセデスもカナダで導入した“フェーズ2”エンジンがフランスでも順調に機能。また、ルノーを搭載するマクラーレンもストレートで際立った速さをみせている。マックス・フェルルスタッペンは、ホンダにはさらなる進歩が必要だと強調する。「オーストリアではおらく4位か5位だろう。フェラーリのミス次第だけどね。フェラーリの2台がミスをすれば3位になれるかもしれないね!」とマックス・フェルスタッペンは語る。「現時点で僕たちはとにかくペースが欠けている。それを受け入れなければならない。そして、その間もマシン、主にパワーユニットに懸命に取り組まなければならない」「フェラーリとメルセデスがまた進化したのがわかると思う。ルノーもそうだ。僕たちの進歩は十分に大きくはなかったと思うし、僕たちにはやらなければならない仕事がある」フランスGPのパフォーマンスを振り勝って、マックス・フェルスタッペンはレースの大部分でフェラーリのシャルル・ルクレールのペースにそこまで離されているとは感じなかったが、レース終盤では彼に対抗することができなかったと語る。「スタートはかなり良かった。でも、そこからの僕たちにはトップスピードがなかったのがわかったと思う。1周目は厳しいかったけど、その後は自分のリズムを掴むことができた」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「しばらくは前のフェラーリについていこうと頑張った。でも、残り6周くらいでタイヤにとって追いつくことができなかった。その後、(セバスチャン)ベッテルが追加のピットストップをしたことで、後ろからのプレッシャーがなくなり、クルーズしていた」「チームはメルセデスとフェラーリのラップタイムを教えてくれていたけど、これ以上は速く走れないと伝えた。全力を尽くしていた」マックス・フェルスタッペンは、F1カナダGPを除くこれまでの全てのレースでトップ4以上でフィニッシュしている。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史も、ここまでの好成績はマックス・フェルスタッペンのドライビングによるものだと考えている。「ポジティブな面に目を向ければ、レッドブルとの1年目のシーズンでとても安定した成績を残せているともいえます。もちろん、マックス(フェルスタッペン)のドライビングがすごいこともありますが、初年度でコンスタントに結果を残せているわけです。これはいいことだと捉えていますし、このまま継続していけば、今季どこかで勝てるチャンスはあるのではと思っています」「トータルではここまで順調だと思っています。特にコミュニケーションの面ではうまくやれていますし、PUの開発についてはレッドブルとホンダで決めたプランに沿って進められています。レッドブルからパワーはどれだけでも欲しいといつも言われていますけどね(笑)」ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治もさらにF1エンジンの開発を進めていく必要性を感じていると語る。「今回投入したスペック3のPUについては週末を通して問題なく機能していました。しかし、今日の結果を受け一段と強力に開発を進める必要性を感じています」「来週末には次のオーストリアGPが控えています、今回のデータの見直しを行い、早急に準備を進めます」
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