今シーズン限りでマクラーレンを放出されることが決定しているストフェル・バンドーンは、2019年のF1シート獲得の可能性は“非常に狭まってきている”と語る。マクラーレンは、F1イタリアGPの翌日、カルロス・サインツのチームメイトとして、ストフェル・バンドーンに代えて育成ドライバーのランド・ノリスを起用することを発表。バンドーンは来季のシートのない状況で残りのシーズンを戦うことになった。
ストフェル・バンドーンは、自分がシートを失うことになった理由についてマクラーレンから何も説明は受けていないと語る。「もちろん、チームが決定することだし、僕はそれを尊重するしかない」とストフェル・バンドーンはコメント。「でも、どうしてそうなったのかというはっきりした説明はなかった。たぶん、チームの今後の戦略の問題だと思うけどね。教えてほしいけどね。それほど説明することはないとは思うけど」マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、トロロッソ・ホンダに2019年のドライバーとしてストフェル・バンドーンを起用するべきだと語っているが、「ちょっと変な感じだよね・・・自分たちで手放したんだからね!」とストフェル・バンドーンは語る。「過去数週間のドライバーマーケットはちょっと変な感じだし、ほぼ毎日シートが埋まってきている。来年F1グリッドにいられる可能性はとても低いけど、全てがフィックスするまで交渉を続けていくと思うし、そのために全力を尽くしていなければならない」ストフェル・バンドーンは、マクラーレンの離脱が発表されて以降、複数のチームと交渉をしていることを認め、F1が最優先ではあるものの、他のカテゴリーでのレースにも目を向けていると語る。「もちろん、多くの話があった。F1だけではなくね。現時点ではいくつか異なるシリーズも探っている。今後数週間でもっと状況がわかってくることを期待している」とストフェル・バンドーンはコメント。「F1のドアが閉じるまでは全てのオプションをオープンにしておく必要がある。来年のための可能性になる得る興味深いプロジェクトもいくつかあるけど、現時点では何も決まってはいないし、僕はまだフリーエージェントだ」ストフェル・バンドーンは、関心を示している他のシリーズが何であるかは詳しくは触れなかったものの、インディカーについて質問された際に、インディ500は魅力的なレースだと語った。「インディ500は特別な機会だと言えるね」とストフェル・バンドーンはコメント。「もちろん、ロバート(ウィッケンズ)の事故もあるし、常に魅力的というわけではない。でも、世界で最大のイベントのひとつだし、競争する機会はあると思う。勝利を争うことができれば、おそらくそれは非常に特別なことだ」「でも、多くのリスクも伴う。それをするには準備が万全でなければならない」また、ストフェル・バンドーンは、F1チームのサードドライバーやリザーブドライバーの役割についてもオープンだとし、他のプログラムと並行してそのような役割を引き受ける可能性もあると語る。レース以外の役割について質問されたストフェル・バンドーは「F1チームに関与しておくのは良いことだと思う」とコメント。「現時点での焦点はレースシートを見つけることだ。それがF1なのか、F1以外なのかはまだわからない。メインのプログラムがあって、レースドライバーとしてのチャンスがなければ、F1チームと何らかのカタチで関係しているのは良いことだと思う」