笹原右京が、スパ・フランコルシャンで開催されたフォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)第4大会のレース週末を振り返った。ユーロ・ノヴァに所属する笹原右京は、24日午前9時50 分からの練習走行1回目(45分間)を8番手、同日午後3 時30 分からの練習走行2回目(45分間)を15番手で終えた。
25日午前10時40 分からは20分間×2回の予選が実施され、決勝レース1のスターティンググリッドを決める予選1 回目は8番手、決勝レース2 のスターティンググリッドを決める予選2回目も8番手だった。同日午後2 時55分からは決勝レース1(25 分間)が実施され、予選8番手タイムを記録していた笹原右京でしたが、前日の練習走行で減速が義務付けられる黄旗区間をベストタイムで通過したため3グリッド降格ペナルティを科せられ、11 番グリッドとなった。開始数分前に通り雨が降る難しい路面状況にもかかわらず、笹原右京は得意のスタートダッシュで1周目には8 番手へ浮上。そして数台のライバルと激しい6番手争いを展開し、終盤に7位へ順位を上げてチェッカードフラッグを受けた。26日午前10時35分からは決勝レース2(25 分間)が実施され、予選結果に基づき笹原右京は8番グリッドとなった。前日に続き抜群のスタートダッシュを見せた笹原右京は、サーキットの名所オールージュを通り抜けケメルストレートへ向かうときには早くも5番手へ浮上。最終シケイン手前の高速コーナー、ブランシモンでも1台を抜き4 番手へ進出、3番手浮上も目前だった。しかし、その最終シケインで失速、2周目突入直後の最初のコーナー、ラソースで6番手へ順位を落とした。直後に事故処理のため1回目のセーフティカー(SC)導入。SC退去後のリスタートで5番手を奪い挽回を図ったが、再び事故が発生して2 回目のSC導入。そのままレースは規定の25分間が経過し、笹原右京は挽回の機会を失ったまま5位でチェッカードフラッグ。優勝したドライバーの失格で、最終成績は4 位に繰り上がった。この結果、笹原右京は第4大会終了時点でランキング4位に浮上し。なお、第5 大会は8月1〜3日にオランダのアッセンで開催される。■笹原右京「練習走行は自分もクルマも悪くない印象でしたが、スパフランコルシャンで重要なセクター2の遅れがなかなか解消できませんでした。予選ではセクター1とセクター3こそ全体ベストのタイムを記録しましたが、セクター2での遅れが大きく、予選は2 回とも8番手に終わりました。また、練習走行ではセクター2 の黄旗区間でたまたまベストタイムが出てしまい、決勝レース1で3グリット降格ペナルティを受けました」「決勝レース1ではストレート重視の方向へクルマを調整し、スタートからペースもいい感じでした。しかし、前のドライバーからあからさまなブロックを受けて、3〜4周無駄にしてしまいました。そのドライバーを抜いてからは上位をしのぐペースで追い上げ、最終的には7位となりました」「決勝レース2ではさらにストレート重視の方向へクルマを調整し、レース1で症状を見せていたアンダーステアを解消する調整も施して挑みました。クルマはオーバーステア気味でしたがペースは良く、2周目には3番手へ上がれそうでした。しかし、最終シケインで僅かなバンプに引っ掛かってオーバーステアが発生し、第1コーナーで6番手へ後退しました。直後にタイミング悪くセーフティカー(SC)が入り、リスタート後に1台抜き5番手に上がりましたが再びSC で、さらにSC のペースが信じられないくらい遅く、時間切れでチェッカーとなってしまいました」「決勝レース2 は表彰台が狙えただけに、この結果は悔しくて仕方がありません。久々にクルマと自分が一緒に仕事をしている感じがあって気持ち良く⾛れましたし、レースをしている実感がありました。レース2 では実質的に3周ほどしか戦えませんでしたが、課題だったセクター2も速く、なおかつストレート区間も速いという、バランスの良いクルマに仕上がっていました。第4 大会の良い感触を忘れず、次の第5 大会では練習走行から上位を獲りたいと思います。今後もご声援とご支援をよろしくお願い致します!」
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