ピレリは、2021年 F1世界選手権 第16戦 F1トルコGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を発表した。ピレリは、イスタンブール・パークにC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)と昨年よりも1段階柔らかいコンパウンドをノミネートしている。決勝ではハードとミディアムのいずれか1セットを使うことが義務付けられる。
ピレリによると、F1トルコGPの最速の戦略はミディアム-ハード-ハードと繋ぐ2ストップ。この場合でのミディアムのウインドウは12周~17周目となる。2番目にミディアム-ハードと繋ぐ1ストップ。このの場合、ミディアムのウインドウは20~25周目となる。F1トルコGPでは、Q2で角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がソフトタイヤでタイムを記録。それ以外のトップ10ドライバーはミディアムでスタートする。マリオ・イゾラ(ピレリF1およびカーレーシング責任者)「雨は路面をリセットする効果があったが、ウエットコンディションのフリー走行でも、ドライバーは昨年に比べて多くのグリップがあると報告していた。その後、ドライバーは予選で再びスリックタイヤを履いて、急速に変化する路面状況に対応し、Q2ではほぼ全員がミディアムタイヤを選択した。ミディアムで1スティント、ハードで2スティントの2ストッパーが明日の最速の戦略と考えられるが、ミディアムとハードの1ストッパーや、ソフトを使った“スプリント”戦略も否定できず、興味深いものになる可能性がある。また、雨が降る可能性もあり、天候にも影響されるだろう。もしそうなった場合、FP3でのウエット走行は非常に貴重なものとなるだろう。ウエットとインターミディエイト、インターミディエイトとスリックのクロスオーバーポイントが他のコースに比べて低いため、変わりやすいコンディションでの戦略に影響を与えることになるだろう」