雨天によって波乱の展開となったF1トルコGPの予選では3名のドライバーにグリッド降格ペナルティが科せられた。Q1開始時から雨が降り始めたF1トルコGPの予選は、各セッションでスピンやコースアウトするドライバーが多発し、頻繁にイエローフラッグが提示される展開となり、セッション終了補には複数の審議対象となった。
ポールポジションを獲得したランス・ストロールも審議対象となったドライバーの一人だった。ストロールは予選Q3でセルジオ・ペレスがコースオフしたことでイエローフラッグが提示されたターン7を通過していた。しかし、レース後の調査の結果、ストロールはスロットルを戻したと判断され、タイムは更新していたものの路面の改善によるものだと判断され、ペナルティを受けずにポールポジションが確定した。一方で3名のドライバーにグリッド降格ペナルティが科せられた。ウィリアムズのジョージ・ラッセルは、予選Q1でダニール・クビアトがスピンを喫してダブルイエローが提示されていた際に十分に減速しなかったとして5グリッド降格+3点のペナルティポイントが科せられた。ただ、ラッセルはPUエレメント交換によってすでに20グリッド降格ペナルティが決定しており、現状では最後尾からのスタートに変わりはない。また、マクラーレンのランド・ノリスは予選Q1でニコラス・ラティフィがコースオフしてダブルイエローが提示されていた際に十分に減速しなかったとして5グリッド降格+3点のペナルティポイントが科せられた。さらにチームメイトのカルロス・サインツは、Q3でセルジオ・ペレスの進路を妨害したとして3グリッド降格+1点のペナルティポイントが科せられた。今回の予選では、上記以外にもダニエル・リカルド(ルノー)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)がシングルイエローでの対応、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)が審議対象となったが、ペナルティを免れている。今回の裁定ではイエローフラッグがシングルかダブルか、ラップタイムの改善が路面の改善によるものかが焦点となった。2020年 F1トルコGP 暫定スターティンググリッド GridNoドライバーチーム予選118ランス・ストロールレーシングポイント1 (-)233マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダ2 (-)311セルジオ・ペレスレーシングポイント3 (-)423アレクサンダー・アルボンレッドブル・ホンダ4 (-)53ダニエル・リカルドルノー5 (-)644ルイス・ハミルトンメルセデス6 (-)731エステバン・オコンルノー7 (-)87キミ・ライコネンアルファロメオ8 (-)977バルテリ・ボッタスメルセデス9 (-)1099アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ10 (-)115セバスチャン・ベッテルフェラーリ12 (↑1)1216シャルル・ルクレールフェラーリ14 (↑2)1310ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ15 (↑2)1420ケビン・マグヌッセンハース16 (↑2)154ランド・ノリスマクラーレン11 (↓4)1655カルロス・サインツマクラーレン13 (↓3)1726ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ17 (-)188ロマン・グロージャンハース19 (↑1)196ニコラス・ラティフィウィリアムズ20 (↑1)2063ジョージ・ラッセルウィリアムズ18 (↓2)