5月9日(金)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットにおいて、2025年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦「スパ・フランコルシャン6時間」の予選およびハイパーポールが実施され、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは苦戦を強いられた。結果として、8号車が15番手、7号車が16番手という後方グリッドから決勝をスタートすることとなった。
GR010 HYBRID 8号車は予選15番手となった。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだTGRの2台は、ドライバーが予選で全力を尽くしたものの、トップ10によるグリッド争い=ハイパーポールへの進出はならなかった。8号車を担当したブレンドン・ハートレーと、7号車をドライブした小林可夢偉の予選タイム差は、わずか0.003秒であった。両者は現時点のGR010 HYBRIDから可能な限りのパフォーマンスを引き出した。決勝レースは、現地時間10日(土)午後2時(日本時間午後9時)にスタート予定である。8号車にはセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が、7号車には小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリースが搭乗する。この日の午前には公式練習第3回セッションが行われた。ドライバーにとってはタイヤの評価および摩耗の分析を行う最後の機会であり、タイヤ摩耗が激しいスパ・フランコルシャンにおいて得られたデータは、決勝戦略の要となる。予選では、小林可夢偉とブレンドン・ハートレーが準備を整え、ミディアムタイヤを装着したGR010 HYBRIDで15分間のアタックに挑んだ。小林可夢偉は最初のアタックラップで暫定の最速タイムを記録し、ブレンドン・ハートレーは1周分長くタイヤを暖めたのちアタックを敢行した。両車ともセッション終了まで全力を尽くしたが、さらなるタイム更新には至らなかった。後方グリッドからスタートするTGRの2台は、チャンピオンシップポイント獲得を目指し、ドライビング技術、タイヤマネジメント、戦略を駆使して決勝に臨む構えである。また、同日午前には、トヨタがル・マンおよびWECを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)と共同で、水素社会実現に向けたサステナビリティに関するプレゼンテーションを実施した。トヨタは、様々な顧客のニーズや地域状況に対応する「マルチパスウェイ戦略」を提示し、カーボンニュートラル達成に向けた多角的ビジョンを説明した。併せて、モータースポーツを通じた水素技術の開発にも注力していることを紹介した。WEC 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 公式予選結果順位No.ドライバー名チーム/車種ベストタイム150アントニオ・フオコミゲル・モリーナニクラス・ニールセンフェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P2:00.108293ポール・ディ・レスタミケル・イェンセンジャン-エリック・ベルニュプジョー・トタルエナジーズ/プジョー 9X82:00.448383ロバート・クビサイーフェイ・イエフィル・ハンソンAFコルセ/フェラーリ 499P2:00.539451アレッサンドロ・ピエール・グイディジェームス・カラドアントニオ・ジョビナッツィフェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P2:00.576536ジュール・グーノンフレデリック・マコヴィッキィミック・シューマッハアルピーヌ・エンデュランス・チーム/アルピーヌA4242:00.965158セバスチャン・ブエミブレンドン・ハートレー平川亮TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID2:01.908167マイク・コンウェイ小林可夢偉ニック・デ・フリースTOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID2:01.911WEC 第3戦 スパ・フランコルシャン6時間 ハイパーポール結果順位No.ドライバー名チーム/車種ベストタイム150アントニオ・フオコミゲル・モリーナニクラス・ニールセンフェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P1:59.617283ロバート・クビサイーフェイ・イエフィル・ハンソンAFコルセ/フェラーリ 499P1:59.964351アレッサンドロ・ピエール・グイディジェームス・カラドアントニオ・ジョビナッツィフェラーリAFコルセ/フェラーリ 499P2:00.201494ロイック・デュバルマルテ・ヤコブセンストフェル・バンドーンプジョー・トタルエナジーズ/プジョー 9X82:00.218512アレックス・リンノルマン・ナトウィル・スティーブンスキャデラック・ハーツ・チームJOTA/キャデラック V-Series.R2:00.246
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