トヨタ・レーシングは13日(土)、富士スピードウェイで行われたFIA世界耐久選手権第7戦・富士6時間レースの予選でポールポジションを獲得した。 今週末のレースでアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと再びコンビを組んだ中嶋一貴が午後に行われた公式予選で最速タイムを記録、タイムアタックバトルを繰り広げたライバルを0.140秒で退けた。これはトヨタ・レーシングにとって今季2度目のポールポジションとなる。
トヨタ自動車の東富士研究所にも近い富士スピードウェイで行われるトヨタ・レーシングのホームサーキットでは、多くのファンがTS030 HYBRID #7に盛大な声援を送り、中嶋一貴はそれに見事に応え、2度目のタイムアタックでベストタイムを記録した。 明朝は午前7時55分のウォームアップ走行に続き、トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDは午前11時に始まる6時間耐久レースの決勝をポールポジションからスタートする。 中嶋一貴富士スピードウェイでポールポジションが獲得出来、本当に幸せだ。この結果は私にとってもチームにとっても大きな意味を持つ。セッション終了時のTS030 HYBRIDのピットの反応は、日本のそれもトヨタのホームサーキットということで期待も大きかっただけに、本当に凄かった。午前中のセッションで好感触だったのでポールポジション獲得の予感はあった。予選開始時に遅い先行車に引っかかったが、何とかクリアラップを取ることが出来た。この結果には満足だが、今日はまだ土曜日。明日の決勝レースは何が起こるか分からない。富士スピードウェイは最終セクターでの混雑が予想されるコースだけに、レースでは油断は禁物だ。なので、慎重にミスを起こさないように、それでいて勝利を目指して果敢に戦いたい。 木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)これは最高の結果だ。ホームレースでポールポジションを獲得出来てこれ以上の幸せはない。我々が採用しているトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS?R)は富士スピードウェイから僅かの距離にある東富士研究所で誕生した。この素晴らしい結果を研究所の仲間に示すことが出来て大変に光栄だ。中嶋一貴がチームに再び参加してくれ、最高の仕事をしてくれたことを嬉しく思っている。本当に速いラップだったので、ポールポジションは当然だろう。ただ、今日の結果は素晴らしいが、我々の本来の目的は明日の決勝レースで勝つことだ。最高のスタートを切った今、我々に課せられたことはこの仕事を完成させることだ。
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