トヨタ・レーシングとTS030 HYBRIDはWEC(世界耐久選手権)第4戦シルバーストン 6時間レースで、2位入賞を果たすと共にファステストラップを記録した。 アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、そして、中嶋一貴の3人がドライブした#7のTS030 HYBRIDは、終始、高い信頼性と高速性能を発揮してトップ争いを繰り広げた。
決勝レース当日朝のウォームアップ走行で最速タイムを叩きだしたアレックス・ブルツが、スタートドライバーを担当。3番手グリッドから強力なトヨタ・レーシングハイブリッドシステム(THS-R)の性能を活かして、たちまち2位へと浮上。スタートから21分後、彼は一時レースをリードする走りも見せて、第2ドライバーの中嶋一貴にステアリングを託した。中嶋一貴はスタートから2時半ほど経過した時点で、他車のアクシデントでセーフティカーが導入されたにも関わらず、素晴らしい走りを見せた。そして、レースも中盤戦を迎え、トップを逃げる#1アウディR18 e-tron quattroとの激しい首位攻防戦を繰り広げた中嶋一貴は、一時リードを奪われるものの、次のコーナーでは再び首位を奪い返すバトルを展開した。その後、中嶋一貴からステアリングを受け継いだニコラス・ラピエールは、走り始めるとすぐの139周目にファステストラップを叩き出して健闘。最後のスティントを担当するアレックス・ブルツに引き継いだ。アレックス・ブルツは、ベストタイムを更新維持しながら、追いすがる#2アウディR18 ultraとのギャップを広げ、ゴールまで30分を残し、最後の燃料補給ピットストップを行った。 6時間レースが終了した時点で、TS030 HYBRIDはトップの#1アウディR18 e-tron quattroから55.675秒遅れで2位に入賞し、3人のドライバーは初めての表彰台に上った。トヨタ・レーシングの次の挑戦は9月15日に決勝レースが行われるWEC第5戦サンパウロ 6時間レース(ブラジル)となる。アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの2人が ステアリングを握る。 アレックス・ブルツ: 2位入賞は偉大な成績だ。TS030 HYBRIDは、走り始めてから8か月後、それもたった2戦目のレースで10年以上の経験のある偉大なライバルと対等に戦うことが出来た。我々は、勝利のために全てを捧げ、チームとして最高の仕事を成し遂げられて本当に良かった。我々はハイブリッド技術の高性能を示すことが出来、素晴らしいペースでレースを戦うことが出来た。 ニコラス・ラピエール: 素晴らしい成績を大変嬉しく思うと同時に、WECで最初の表彰台に立てたことを誇りに思う。私が担当した2スティントは遅い車に阻まれて、決して楽ではなかった。しかし、新しい空力パッケージのおかげで、期待通りの性能を発揮でき、素晴らしいペースで走ることが出来た。我々は、非常に安定した、そして、ライバルと十分に競い合うペースを確認出来た。ファステストラップを記録出来たことは、我々の高いポテンシャルを証明したことになり、シーズンが終了する前には勝利をものにしたい。それが出来ると思うし、目標でもある。 中嶋一貴: 結果には非常に満足しているが、チーム全員が表彰台のもう1段上に立つことを望んでいる。我々は、ライバルと素晴らしい戦いが出来たこと、特に、日本で戦ったこともあるブノワ・トレルイエとバトルを展開出来たことが嬉しかった。この結果で、トヨタ・レーシングハイブリッドシステムTHS-Rの高性能を証明することが出来たと思う。レースは、コースが混み走り辛かったが、TS030 HYBRIDが良いバランスを保っていたので満足いく走りが出来た。クリーンな戦いが出来、その結果として、最初の表彰台を得られたことは、とても重要だ。ここまで大きな進化をして来たが、すでに、次のステップに進む準備は出来ている。 木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表: 結果には非常に満足している。TS030 HYBRIDがレースでファステストラップを記録するスピードを示すことが出来たことを誇りに思うと共に、わずか2戦目で表彰台に立てたことも誇りに思う。レースは全くトラブルなく終了した。これはサーキットで働いた仲間と、TMGおよびトヨタ東富士研究所のモータースポーツ部、そして、トヨタのハイブリッド部門で働く全ての人々にとって名誉なことだ。ドライバーも素晴らしい走りを見せ、多くのファンに真のエキサイティングなレースを見せることが出来た。我々は常に表彰台の中央を目標としているが、今回のレースでもアウディがその夢を叶えた。彼らの偉業には称賛を送ると同時に、次戦ブラジルで戦えることを楽しみにしている。
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