4月8日(土)~9日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。4月に入り、国内のサーキットでのレースも本格シーズンに突入。日本のレースで最も人気が高いSUPER GTも開幕戦を迎える。今季のSUPER GT GT500クラスは、昨年まで3年間にわたって使用されてきた車両に変わり、新たなレギュレーションに則った新型車両が投入される。
「SUPER GT」2017年シーズン開幕新規投入の「LEXUS LC500」でタイトル防衛へLEXUS GAZOO Racingは、昨年、参戦最後の年に念願のタイトルを獲得したLEXUS RC Fに代わり、今年春発売の新型ラグジュアリークーペ「LC500」をベースとした新型車で参戦する。この新たなベースシャシーに、昨年まで3年間開発を重ねてきた2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載し、タイトルの防衛に挑む。もちろん、ライバル勢も全車新規定車両に切り替わるため、今年も激戦が予想される。新舗装となったテクニカルサーキットでの開幕戦2010年シーズンから開幕戦のホストサーキットを務めてきた岡山国際サーキット。過去にはF1が開催されたこともあるコースだ。1周は3.703kmとSUPER GTのシリーズ戦が行われるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。観戦エリアからコースまでの距離が近いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しとはいえ、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。例年熱いバトルが繰り広げられるバックストレートには、その立ち上がりにLEXUSブリッジが設置されている。サーキットはこのオフシーズンに路面舗装を一新。よりスムースになった路面は、グリップも高まり、一部縁石の改良などもあってライン取りも変化。更にエキサイティングなレースが期待される。事前テストではLEXUS LC500勢が好調GT300クラスの新参戦車両にも期待今季もLEXUS GAZOO Racingは6台体制でGT500クラスに挑む。昨年チャンピオンを獲得したヘイキ・コバライネン/平手 晃平組DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車、ランキング2位の大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組WAKO'S 4CR LC500 6号車、同4位の関口 雄飛/国本 雄資組WedsSport ADVAN LC500 19号車、同6位の立川 祐路/石浦 宏明組ZENT CERUMO LC500 38号車の4チームはドライバー体制に変更なし。変更があったのはトムスの2台で、au TOM'S LC500 36号車に中嶋一貴が復帰。ジェームス・ロシターと再びコンビを組む。2014年、2015年の岡山ウィナーで、昨年もLEXUS勢最上位の2位と岡山を得意とするKeePer TOM'S LC500 37号車は、平川亮が新たにニック・キャシディとのフレッシュなコンビで参戦する。3月半ばに行われた岡山での2日間の公式テストでは、両日共にKeePer TOM'S LC500 37号車がトップタイム。他のLEXUS LC500勢も上位につけ、タイトル防衛への期待を高めた。GT300クラスでは、昨年ランキング2位と健闘したプリウスは今年も2台体制。永井 宏明/佐々木 孝太組TOYOTA PRIUS apr GT 30号車は昨年と同体制だが、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車は嵯峨 宏紀が新たに久保 凜太郎とコンビを組む。昨年まで1台体制だったLEXUS RC F GT3は新型車にスイッチすると共に、2台での参戦体制に。昨年も参戦していた飯田 章/吉本 大樹組SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車に加え、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車を中山 雄一/坪井 翔組の若いコンビがドライブする。こちらも岡山テストで順調な仕上がりを見せており、開幕での走りに注目だ。
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