トヨタ・モータースポーツフェスティバル2009が22日、富士スピードウェイで開催され、パナソニック・トヨタ・レーシングがF1カーでの最後の走行を披露した。午前中には雨が降ったが、その後は太陽が顔を出し、サーキットもドライコンディションに回復。今年でF1から撤退したトヨタが、28,000人のファンの前で最後のF1カーの走行を披露した。ファイナルランでは、小林可夢偉が2009年F1マシン“TF109”を、ヤルノ・トゥルーリが“TF108”をドライブ。二人で迫力のあるランデブー走行を披露。最後はホームストレートで2台同時にドーナツターン...
走行を終えた小林可夢偉は「寒いなか、たくさんのファンの方が集まってくれて嬉しいです。来年のことはまだ決まっていませんが、F1で走れたらいいなと思っているので、これからも応援よろしくお願いします!」とコメント。また、2004年から5年間にわたってトヨタのF1ドライバーを務めたヤルノ・トゥルーリは「トヨタでこんなに長く走れて嬉しい」とファンの声援に感謝した。最後は、午前中にトヨタTF108をドライブした中嶋一貴も加わり、ファンの声援にこたえた。グランドスタンドには、日本とヤルノ・トゥルーリの母国イタリアの国旗が描かれ、パナソニック・トヨタ・レーシングはエンジン音で“time to Say Goobye”を演奏。トヨタの8年間のF1活動が、ひとまず幕を閉じた。ヤルノ・トゥルーリ「非常に多くのファンが集まってくれて、本当に嬉しい。ずっと応援してくれた全ての人々に、本当に感謝している。日本のチーム、トヨタに長期間にわたって加わっていたというのは非常に素晴らしい経験だった。今回の走行は、トヨタF1カーでの思い出に残るラストランとなった」 小林可夢偉「14歳でFTRS(フォーミュラトヨタ・レーシング・スクール)に入って以来、常にF1という目標を目指して来た僕が、ラストランを担当するというのは複雑な気持ちだが、光栄にも感じる。ヤルノと僕との2人が、最後のアブダビGPでしっかりダブルポイントを取って終えることができたのは、本当に良かったと思う。来季については、TMGの方々が一生懸命、他のF1チームと交渉してくれているので、ドライバーとしての準備を怠らずに待ちたい」 中嶋一貴「寒い中で多くのファンが最後まで見てくれて、素晴らしいイベントだった。初めてトヨタF1カーに乗ることになり、僕自身、非常に興味深い体験ができ、その他の競技も大変楽しめた。来年のことは、まだはっきり言えることは何もないが、精一杯、前向きに頑張って、来年もF1でレースができるように頑張っていくので、応援して欲しい」 山科忠 (トヨタ自動車(株)専務取締役)「今年のTMSFは『トヨタのモータースポーツ大運動会』というテーマで、たくさんのお客様に参加して頂くアトラクションを用意した。トヨタF1カーファイナルランとなった今年のTMSFは、天候が心配されたが、午後は太陽も顔を出し、皆様には楽しんで頂けたと思う。これまで8年間にわたりパナソニック・トヨタ・レーシングを応援して頂いた多くのファンの皆さんを始め、大変多くの方々に支えて頂いたことに対して、心からのお礼を申し上げたい。SUPER GTなどのレースや、その他のイベントを通じて、これからもトヨタはモータースポーツを通じて、クルマの楽しさや、わくわくするような喜びと感動を、多くの方々に楽しんで頂くような活動に、より力を入れていきたいと思っている」 トヨタ F1カー・ファイナルラン
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