トヨタの初戦は2台共にリタイアという結果に終わった。ヤルノ・トゥルーリは、好調なスタートをみせ、5番手ポジソションを走行。しかし、ピットストップでバッテリーの問題によりリタイアとなった。トヨタのドライバーとして初ドライブとなったティモ・グロックは、44周目の12コーナーで激しくクラッシュし、リタイアした。
ティモ・グロック (リタイア)「F1に戻ってくるのは大変な道のりだった。スターティングポジションは、午後のレースを難しいものにしたね。スタートで他の2台の車と接触したけれど、多くの燃料を積んで重い状態だったにもかかわらず、レース序盤ではそれを補いながら、わりといい感じに路面をグリップできていたんだ。それでも、アンダーステアに少し違和感を感じたから、それに関して、改良に取り組む必要があるね。ピットストップの後、車を操るのが難しくなり、私のレースはクラッシュで終わってしまったよ。怪我はしなかったから良かったけれど、ちょっとがっかりしている。だから来週は、幸運に恵まれることを期待しているよ。」ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)「レース序盤からバッテリーは熱過ぎだった。ピットに入った時には諦めるしかなかったんだ。車はとても調子が良かったし、かなりいいポジションでレースを進めていたから、とても残念だった。ポイント獲得に向けていい感じに進んでいたから、シーズンの始めにポイントを獲得できなかったのは運が悪かったよ。けれど、車は昨年よりも優れているから、ポイント獲得はすぐ出来るはずだ。ここでは、タイヤを完全に扱えてなかったから、我々はとても強くはなかったかもしれないけれど、良い結果を出すことは出来たはずだ。だから、今年は善戦できることを確信しているし、マレーシアではより強くレースが出来ることを望んでいる。」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「順調にレースを進めていたヤルノが電気系のトラブルでリタイアしたのは本当に悔しくて残念。またティモは少しコースを外した際に路面段差で車が壊れてしまった。一旦病院でメディカルチェックを受けたが怪我がなかったことが何よりだった。来週のマレーシアGPに向け、しっかり対策をして臨みたい。」山科忠 TMG会長兼チーム代表「これが最初のレースだったし、とても気温が暑かったので、あらゆるチームにとって厳しい午後だった。しかし、これらの条件下でトヨタは我々のチームワークを見せなければならなかった。非常に残念なのは、ヤルノはとてもよくやってくれたが、彼がバッテリーの信頼性の問題に苦しんだことだ。我々は、この問題が再び起こらないようにするために欠陥を分析しなければならない。ティモは、彼の最初のレースから多くの経験を手に入れただろう。幸いにも、彼は無事だったから、私は非常に嬉しく思うよ。今は、次回のレースのためにベストを尽くすのみだ。」
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