トヨタは、F1スペインGP初日のフリー走行で、ティモ・グロックが18番手、ヤルノ・トゥルーリが19番手だった。ティモ・グロック (18番手)正直に言えば、今日はあまりいい日ではなかった。1回目、2回目とも、タイヤを使いこなすのに苦労し、何が問題なのか見出すのが難しいところもあった。結果を分析し、明日の予選に向けて、もっと改良を重ねなければならない。今日のフリー走行は満足行く出来ではなかったが、あきらめてはいない。問題解決のために、ベストを尽くす。
ヤルノ・トゥルーリ (19番手)明日の予選に備え、金曜日にいつものように、タイヤとセットアップのテストをこなした。また、タイヤをはじめとしたあらゆる面で、どのような戦略をとるかということを念頭に、フリー走行を行った。タイヤのテストはかなりうまく行ったが、データを分析した上で、様々なことを決めなければならない。クルマは完璧ではなく、もっとバランスが良くなればいいと思う。しかし、予選のときの、サーキットのコンディションは変わるだろうし、あまり心配していない。明日の朝、また見てみたいと思う。ディーター・ガス (レース&テスト・チーフ・エンジニア)タイミングシートについてはそれほど気にしていないが、今日のテストはやることがたくさんあって、大変だった。ケルンのファクトリーのみんなが頑張ってくれ、新しい空力パッケージを持ち込めたが、シーズン中のテストが禁止になったために、すべてを今日、テストしなければならなかった。周回を多く重ね、できるだけ多くの情報を得るための比較走行を行った。言うまでもなく、テスト期間と同じように、空力パーツにすごく集中できるわけではないので、難しかった。新しいパーツの評価に加え、空力、ブレーキそしてタイヤについてテストもたくさん行った。これから分析するが、興味深い結果が得られたので、明日に向け、最良の判断をしたい。新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)第2の開幕ともいえるスペインGP初日は、新しいフロントウイング始め、いろいろ準備したアップデートアイテムの評価に多くの時間を割いた。その結果、空力、タイヤ、メカニカルな面と、必要なデータは取ることが出来た。しかし、ドライバーが満足するところまで、セットアップを煮詰める時間が不足してしまった点もあり、少々残念に感じている。しかし明日の予選に向け、準備は充分に出来たので、バーレーン同様、グリッド上位を狙う事が可能と思っている。関連:F1スペインGP フリー走行2回目:ロズベルグがトップ、中嶋一貴2番手F1スペインGP フリー走行1回目:ジェンソン・バトンがトップタイム