トヨタは、F1シンガポールGP予選で、ティモ・グロックが8番手、ヤルノ・トゥルーリが1番手だった。日本時間23時に開始された予選第1セッションでは、ティモ・グロックが10番手、ヤルノ・トゥルーリが13番手で、2台共に第2セッションへの進出を決めた。続く予選第2セッションでは、ティモ・グロックが6番手で第3セッション進出を決めたが、ヤルノ・トゥルーリはタイムを伸ばすことができず、惜しくも11番手となり、最終第3セッション進出を逃した。
予選第3セッションで、ティモ・グロックは8番手のタイムを出し、4列目からのスタートを獲得した。チームは、史上初のナイトレースとなる明日の決勝で、ポイント獲得を目指す。ティモ・グロック (8位)「今日は、自分にできることのすべてを行った。その結果、8番手を獲得できてハッピーだよ。第2セッションのタイムは非常に良かった。それに、我々は週末の早い段階でいくつかの困難に直面していたから、こんなに競争力が出せたことは思いがけない喜びだったよ。我々のクルマはバンピーな路面に合理的に適していなかったから、クルマの安定性をかなり改良したんだ。だから、予選でトップ10以内に入れて非常に満足だね。ここのサーキットはグリップレベルがコーナー毎に変化する上に、気象条件が極端だから、予選でパーフェクトなタイムを出すのは本当にチャレンジングだよ。コックピットの中は非常に熱いんだ!おそらく、ここのサーキットでオーバーテイクをするのはかなり難しそうだから、我々は決勝に向けて良いポジションにいる。今日の結果には非常に満足しているよ。」ヤルノ・トゥルーリ (11位)「今日の予選は、困難でフラストレーションを感じるセッションだったよ。私が望むグリップ、すなわちクルマからの感覚を得ることができなかった。それが第3セッションに進出できなかった理由だよ。我々は週末の間ずっと、ここのコースで少し手こずっていたし、路面のバンプは救いにはならなかった。けれどやはり、予選でトップ10以内に入れなかったのは残念だね。自分のベストを尽くしたけれど、ラップタイムがただ出せなかった。明日は、可能な限りハードにプッシュしていくつもりだし、我々にできることが何か分かるだろう。」パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー「予選は、非常にチャレンジングなものだった。タイヤに関しては、予選に明確に適したコンパウンドがなかったために、プライムタイヤを使用してセッションを終える前に両方のコンパウンドのタイヤを使用したので、状況は少し予想外だった。明日のレースに対してのタイヤの決定は、よりはっきりしている。予選は、適切なタイミングで走行を行ってタイムを出すことがすべてなのだが、今日はそれが明確ではなかった。特に第1セッションでコース上に多くのクルマがいた時だ。ある時点において、我々は第1セッション通過を逃すところだったが、最終的にはうまく運び、両方のクルマが第2セッションに進出できた。ティモは、比較的容易に第3セッションに進出するためにとても良い仕事を行った。8番手グリッドは期待ができるポジションだ。ヤルノは難しい週末を過ごしており、我々は、彼が予選でクルマからプラスアルファになるものを見つけられることを願っていた。彼はそれを行ったのだが、ただトップ10に入ることができなかった。我々は決勝で彼の燃料搭載量を自由に選ぶことができるので、11番手グリッドからのスタートは非常に興味深いかもしれない。明日は、いろんなことが起きるレースになるかもしれないだろう。」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「昨日の練習走行終了後、ドイツのファクトリーと連携をとり、特殊なコースにあわせたセットアップを進め、予選に臨んだ。しかし、バンピーな路面を完全に克服するところまで出来ず、狙っていた2台そろってのトップテングリッド確保は、ティモだけにとどまってしまった。トップテン外と言ってもヤルノは11位であり、レースストラテジーのフレキシブルさを前向きに考えたい。明日のレースではしっかりポイントを積み上げ、富士のレースに向けて弾みをつけたい。」