ブレンドン・ハートレーが、トロ・ロッソから参加したF1若手ドライバーテストや2010年に参戦するルノー3.5について語った。F1カーに再び乗った感想を聞かせてください。またF1カーを運転できて嬉しかった。F1カーの本当のスピードをちょっと忘れていたよ。地球で一番速いクルマだものね。体にかかる様々な力や、もの凄いスピードを感じるのは、やはり特別な気分だ。
火曜日の午前中は何が起こったのですか?空力テストをやっていたので、タイヤが温まってなかった。ハード・タイヤだったんだ。かなり滑りやすいとは注意されていたけれど、僕たちは、ちょっと甘かったんだと思う。タイヤ温度はかなり低くて、氷の上を走っているみたいだった。ダニエルにも全く同じ問題が起きて、同じコーナーでスピンしていた。アクセルは20%ぐらいしか踏んでいなかったと思うが、スピンした。あんな形で1日をスタートさせなければならなかったのは、ちょっとついていなかったね。でも、クルマへのダメージはあまりなかった。ほんの少し壁をこすった程度だった。でも、タイムロスは大きかった。良い1日のスタートじゃなかった。氷の上を走っているみたいだった。勉強になったよ。プログラムを終えることができましたか?走行が1回少なくなってしまったが、テストや予定していたプログラムはほとんど終えることができた。ルノー3.5のクルマはもう運転しましたか?運転した。今年は、あのクルマで5レースに出場した。ニュルブルクリンクではポールポジションだったし、他にも良いリザルトがいくつかあった。それと比較してF1カーはどうですか?当然、スピードは断然速い。クルマを見ると似ている点が数多くあるけれどね。一般の人が見たら差が分からないんじゃないかな。ルノー3.5の運転で学んだ事の多くが、ここでの運転に役に立ったと思う。でも、F1は全く別のレベルだ。体にかかる力やブレーキング・ディスタンスも違うし、スピードに頭が慣れるのも大変だ。でも何よりも重要な違いは、F1では大勢の人々と仕事をする点だ。チームには大勢のメンバーがいるので、みんなとどうやってコミュニケーションを取ったら良いのかを理解しなければならない。また、コックピットの中でのコントロールや手順も理解しなければない。やらなければならないことが多いんだ。昨年度はサードドライバーを諦めなければなりませんでしたが、不満はありませんか?ない。ハイメがレースに出場することになったので、がっかりはしたが、自分にはまだ本格的な準備ができていなかったと思う。良いリザルトも持っていなかったしね。あの頃のリザルトでF1に行っていたら、どのみち短期間で終わっていたと思う。自分の実力を証明してからF1に行きたいので、テック1で出場する来年度のワールド・シリーズでは良いリザルトを達成するつもりだ。良いチームなので、レース優勝の可能性も高い。良い仕事ができれば、また同じチャンスに恵まれるだろう。来年度はダニエルがチームメイトですか?そう。彼のことは良く知っていますか?とても良く知っている。ミルトンキーンズでは一緒に生活していたので、サイクリングやテニスなど、いつも一緒にトレーニングしていた。オーストラリア対ニュージーランドのライバル関係は?もちろんあるよ。常にちょっとした対抗意識はあるけど、良い友達なんだ。いずれにせよ、コースに出たら敵同士だしね。でも、コースの外では友達でいられると思うよ。自動車レースとクリケットとラグビーの中で一番話をするのは?仕事と日常は少し切り離す必要があると思うんだ。来年度はチームメイトなので、自動車レース以外の話が出来る人がいるのは良いことだと思う。ワールド・シリーズは、F1進出への良い足掛かりになると思いますか?もちろん。パドルシフトだし、大きいクルマが運転できるし、タイヤも大きいし、学ぶことは多いと思う。レースの最中のピットストップもあるしね。F1でも同じことをやるので、F1に放り込まれた時に、こういった事が全て差となって表れるんだ。今回のテストでは首は大丈夫ですか?かなりつらいね。正直に言うよ。F1カーの運転に備えるのは本当に大変。首のトレーニングもいっぱいやってきたけど、1番のトレーニングはやっぱり運転することだね。
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