トロロッソ・ホンダの車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスが、F1メキシコGPの決勝レースを振り返った。トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが9位入賞。ダニール・クビアトは元々9位でチェッカーを受けたが、最終コーナーでのニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)との接触に10秒加算ペナルティを科せられ、11位に降格した。
「今日はメキシコでタフなレースだった。2ストップ戦略を機能させるために他のミッドフィールド走者よりも早くにピットストップしなければならず、ソフトタイヤでのスタートは当然ながらレースを妥協するものとなった」とギヨーム・デゾテウスはコメント。「ダニールは強力なレースを戦い、ハードタイヤでのミドルスティントで力強いレースを戦い、良いペースを発揮していた。最後のストップ後、前にいたストロールを捕えていたが、すぐには追くことができず、上位マシンの長い隊列に道を譲らなければならなかった。ブルーフラッグでタイムを失ったため、レースの終盤ギリギリになってようやくヒュルケンベルグを捕えた。最終コーナーでの動きはやや野心的だったし、接触を引き起こしたことでダニールが10秒のペナルティを受けたことは残念だ」「ピエールもソフトタイヤでのスタートだったため、かなり似た戦略だった。彼の方がトラフィックで多くのタイムを失った。ハードコンパウンドに大苦戦していたサインツの後ろにいたときが特にそうだった。レースの後半は前が開けたタイミングを最大に生かして競争力を発揮し、ストロールを追い抜くことができ、ダニールとヒュルケンベルグにも接近していた。最終コーナーの接触により、彼が9位フィニッシュとなった」 ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「昨日の予選までの速さを結果に結びつけることができず、我々にとっては残念なレースになりました」とコメント。「トロロッソのの2台は、ユーズドタイヤでのスタートとなったため、後方からニュータイヤを履いて迫るライバルに対して不利な展開になりましたが、それでも最後はガスリー選手が9位入賞と貴重なポイントを持ち帰ってきてくれました」「シーズンは残り3戦となりましたが、来週末にはアメリカでのレースが待っています。残りのレースを一戦一戦、大事に戦っていきたいと思います」