トロロッソのチームレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1オーストリアGP初日の作業を振り返った。トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンに今回のレースからスペック3のPUを投入。PU交換のペナルティーにより、グリッド後方からの戦いとなる。
それでもアレクサンダー・アルボンは粘り強く走行を重ね、トップとのタイム差は1秒以内となる13番手でFP2を終えた。ダニール・クビアトはここでもアルボンに迫るタイムで走行。アルボンと0.1秒差の15番手となった。「ペースが予想していたほどペースが良くなったフランスでの週末後、チーム全体がこの2つレース感のタイトな合間に前戦でのマシンの弱点を理解すべく、チすべてのデータを確認するために多くの努力を注いでくれた」とジョナサン・エドルズはコメント。「そのため、FP1とFP2では2台のマシンに大量のテストプランが用意された。メカニカル、空力、タイヤをはじめとするマシンのあらゆる部分を網羅する内容だった」「このトラックは少しフランスのように週末を通して高い路面温度が予想されており、同じタイヤコンパウンドを使う。C4は作動域が低いコンパウンドなのでこういった温度にはまったく適しておらず、ショートランでタイヤをどう機能させるかを理解することに集中した。予選に参加するダニー(クビアト)にとってはこれが重要な部分になってくる。アレックスに関しては我々が戦略的な判断から新しいPUを搭載することに決めたので、レースに合わせてマシンを最適化するため、ロングランを通してマシンバランスの理解により多くの力を注いだ」「FP1のマシンバランスは不安定で、ある意味フランスと似ていた。低速ではリアのスタビリティが不足し、高速セクションではアンダーステアだったので、それに対処するためにFP2までにいくつか変更を加えた。FP2ではコーナーを通してバランスも競争力も両方とも改善できたと思うが、それでもまだ自分たちの望むところには至っていない。ラップを通してバランスを調整できるよう、持っている他のツールを使えないかどうか、今夜にすべての分析を続けるつもりだ」「ポジティブな点はアレックスがベースとなるタイヤでとても良いロングランペースを発揮していたこと。明日はダニーの手助けとなるようにもう少しショートランのバランスに取り組む必要があるだけだ」