トロロッソ・ホンダの車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスが、F1フランスGPの予選を振り返った。トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンがわずか0.04秒差でトップ10に入ることができず、11番手で予選を終了。Q3進出を逃す形になった。ただし、Q2で予選を終えているために決勝のスタートタイヤを自由に選択した上でレースを開始することとなる。
ダニール・クビアトは、スペック3のPU投入によるペナルティーのために最後尾スタートが事前に決まっていたこともあり、ホンダ勢で唯一Q1敗退となった。また、将来的なペナルティーを最小限に抑える目的で、新たに2つのPUコンポーネントを戦略的に投入している。「FP3では前日と比較してバランスとタイヤマネジメントをそれなり改善させることができ、我々はアレックス(アルボン)のQQ3進出を目標に予選に挑んだ」とギヨーム・デゾテウスはコメント。「ダニール(クビアト)の今日の目標は同じようにパワーユニットペナルティを受けるジョージ・ラッセルをアウトクオリファイすることだった。彼は2回目の走行でラッセルを快適に上回るタイムを叩きだし、16番手でセッションを終えた」「アレックスは暑いコンディションのなかで良い仕事をしてQ2に進出することができた。彼の最後のラップでは風に捕まり、さらに前のダニエル(リカルド)に少し近づきすぎた。それが彼の1コーナーを妥協させたが、残りのラップは強力だった。今日はあと少しのところでQ3を逃したが、タイヤを自由に選択し、いくつかの戦略オプションを検討することができるので、11番手スタートは決して悪いポジションではない」「明日も非常に高い路面温度が予想され、クルマのパフォーマンスとタイヤデグラデーションに重要な役割を果たすことになるだろう。それを念頭に置いて、直接のライベルに対して優位に立ち、ポイントを持ち帰ることができることを願っている」