トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、F1はレースを見応えのあるものに向上させるためにダウンフォースレベルを“最低40~50%”削減するべきだと考えている。今年、F1は乱気流に対するマシンの感度を下げて、レースの質を向上させるためにフロントウイングとバージボードなどを簡素化する空力レギュレーションの変更が実施される。
これらの変更は、2020年に計画されているF1レギュレーションの大幅な見直しに先行して実験的に導入される。F1は2017年にマシンを高速化させるためにダウンフォースを高くするようレギュレーションが変更したが、フランツ・トストは、この機会をダウンフォースへの依存を排除することに利用する必要があると考えている。「我々は非常に多くのダウンフォースを持っているし、それによってコーナースピードは高くなっている。だが、誰も乱気流の後ろでは追従することができないし、ほとんどブレーキングゾーンがない。どうやってオーバーテイクしろと言うんだ?」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「ロス・ブラウンやパット・シモンズのような経験豊富な人材がいるFIA、FOMは、何をすべきか性格にわかっている。空力、ダウンフォースを減らすことだ」「コーナーでよりマシンを安定させるためには現在のダウンフォースから最低でも40~50%をカットすればいい。そうすれば、人々はドライバーがマシンと戦わなければならないのを目にする」「クルマはストレートではるかに速くなり、ブレーキが増えることでオーバーテイクをするチャンスが得られる。そして、コーナーで追従することができる」「このレギュレーションを実現するのは簡単なはずだ。彼らがそれを望みさえすればいいんだからね」フランツ・トストは、現在のクルマのパフォーマンスを“感じて認識”できているのはドライバーだけだとし、現在のレギュレーションは高いコーナーリングスピードを助長しているだけで、ファンの経験という点では、ネガティブな光景に寄与しているだけだと主張する。しかし、フランツ・トストは、ダウンフォースレベルの大幅な削減は、コストキャップの議論と同じように大規模なチームが抵抗することを恐れていると語る。彼の提案に反対しているのは誰かと質問だれたフランツ・トストは「チームだ! どのチームからは聞かないでくれ」とコメント。「ルールメーカーがレギュレーションを考え出して“受け入れるか、やめるか”を言えばいい。だが、彼らはチームに尋ねている」「彼らはテクニカルワーキンググループにやってくる。誰がテクニカルグループにいる? エンジニアだ。エンジニアに尋ねてはいけない!」
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