トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、シーズン後半の不甲斐ない結果はホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスではなく、むしろ車体側の弱点に起因するものだったと語る。トロロッソとホンダは2018年にパートナーシップを開始。バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たし、ホンダが“スペック3”エンジンを投入した日本GPでは両ドライバーが予選でトップ7入りを果たすなど期待は高かった。
しかし、トロロッソ・ホンダは鈴鹿で入賞を果たすことができず、最終8戦ではわずか3ポイントしか獲得できなかった。フランツ・トストは、ホンダは目標を達成しており、シーズン後半に振るわなかったのは車体側の問題による部分が大きいと語る。「私としては2018年に向けて何も恐れはなかった。私にとってホンダはすでに昨年人々が考えていたよりもはるかに優れていたからね。幸いなことに、ホンダと良いシーズンを期待していると言ったときの私は正しかった」とフランツ・トストは RACER にコメント。「もちろん、多くの研究開発をしなければならなかったので決して簡単ではなかった。だが、最終的にホンダに関しては目標を達成した。現在の我々の問題はパワーユニット側ではなく、車体側にある」「我々はクルマのパフォーマンスを改善させる必要がある。我々は空力面にあまり満足していないし、メカニカル面でもやらなければならないことがある。我々はそれを把握しているし、正しい方向に進められることを望んでいる」フランツ・トストは、2019年マシンでも継続させたい強みはいくつかあるが、テクニカルディレクターを務めていたジェームス・キーが7月にマクラーレンへの加入を発表した後、チームの成果を改善するためにすでに内部的に変更を加えていると語る。「バーレーン、モナコ、ブダペストのような特別なレーストラック、つまり主にハイパーソフトを使って最大限のダウンフォースを使う遅いレーストラックでは我々は本当に良いパフォーマンスを発揮していた。そこは強みであり、シーズンのハイライトだった」「だが、期待していたようなパフォーマンスを発揮できなかったレースもいくつかあった。最終的にバランスのとれたシーズンだったと言いたいが、シーズンの結果には満足していない。もっと多くのことを期待していたし、来年に向けてパフォーマンスを改善させなければならない。我々は社内の一部の部門を再編した。もっと良いパフォーマンスを示さなければならないからね」ホンダがレッドブル・レーシングとのパートナーシップを開始する2019年、トロロッソの2019年F1マシン『STR14』にはレッドブルの2019年F1マシン『RB15』と同じリアエンドがレッドブル・テクノロジーから供給される。トロロッソ・ホンダは、2019年にダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンとドライバーラインナップを一新させる。