トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、2017年にダニール・クビアトとチームは“互いに信頼を失っていた”と語った。2015年にレッドブル・レーシングに昇格していたダニール・クビアトは、2016年シーズン序盤にマックス・フェルスタッペンにシートを奪われる形でトロロッソに降格。2017年もトロロッソから参戦したものの、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーにシートを明け渡す形でシートを喪失し、レッドブルのプログラムからも完全に離れることになった。
しかし、2019年にレッドブル・レーシングに昇格するピエール・ガスリーの後任としてトロロッソに復帰することが決定。もうひとつのシートについてはまだ決定していないが、ブレンドン・ハートレーに代えてチームはF1ルーキーのアレクサンダー・アルボンを起用するとされており、その場合はチームリーダーの役割を担うことになる。フランツ・トストは、ダニール・クビアトが前回トロロッソに復帰した際の環境は彼にとって厳しいものだったと認める。「我々は彼のことを非常に優れたドライバーであると評価していたので、彼はとても歓迎位されたが、最終的には我々が期待いていたほどうまくいかなかった」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「多くのクラッシュがあったし、クルマもあまり競争力はなく、運転も簡単なものではなかった。それほど定着しておらず、サポートもなければ、それは難しいものだ」「2017年にクビアトをリリースするという決定は非常に難しいものだったが、私はそれがベストな決断だと思っている。なぜなら、両者はお互いに少し信頼を失っていたと感じていたからだ」「ダニールは我々の仕事にあまり満足していなかったし、我々もいくつかのレースであまり満足していなかった。いつものことだが、期待通りの成功が収められなければ、両者には多くの疑問符が出てくる」フランツ・トストは、2018年にF1レースを離れてフェラーリのテストドライバーとして仕事をしてきたダニール・クビアトは、F1でもう一度レースドライバーとして挑戦するに相応しいと考えている。「クビアトはF1と真っ直ぐに向き合っている。彼は今もう一度チャンスを得ているし、彼がそれを掴み取ることを本当に期待している」とフランツ・トストはコメント。「彼はF1にいるに相応しいし、とても速い。この1年間のサバティカルが全てをまとめ、彼の本来の才能、能力、スピードを示すことに役立つことを期待している」「我々はしっかりとしたクルマを彼に提供すれば、彼は良い結果をもたらしてくれると確信している」