トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの初日のフリー走行でピエール・ガスリーのマシンに投入していた空力アップグレードの実戦投入を見送った。トロロッソ・ホンダは、今週末のF1アメリカGPに新型フロントウイング、改良版フロアを含めたアップグレード版の空力パッケージを導入。1台分しか用意できなかったため、ピエール・ガスリーのマシンに搭載された。
しかし、金曜日はウエットコンディションとなり走行が限られ、予選前に旧仕様の戻し、決勝で使用しないことを決断した。ピエール・ガスリーは「最終的にFP3後に取り外した。ブレンドン(ハートレー)と同様のパッケージだった」と説明。「最大限を引き出す方法を理解するための時間があまりなかった。本来のゲインを得るためには、もっと多くの走行をして、もう少し分析する必要があると思っている。それで、今週末は古いパッケージと同様のパッケージに戻ることを決断した」「来週のメキシコがドライならばもっとテストを行う予定だ」ホンダは、F1日本GPで使用した“スペック3”エンジンの課題を修正すべく、小さな変更を加えた仕様を今大会に導入。2台は揃ってQ2に進出するも、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行に留まった。ピエール・ガスリーは、空力アップグレードがなくても予選Q1で7番手タイムをマーク。レッドブル・レーシングからわずかコンマ1秒遅れのタイムだった。2019年にルノーからホンダに変更売るレッドブル・レーシングに移籍することが決定しているピエール・ガスリーは、ホンダの“スペック3”エンジンのパフォーマンスを改めて称賛した。「全てがかなりいい感じだ。僕たちは鈴鹿と同じように新スペックで優れたパフォーマンスを示した」とピエール・ガスリーはコメント。「今週末、僕たちは同様のエンジンを搭載している。パフォーマンス面のゲインはないけど、わずかにコンポーネントが異なる。本当にポジティブだと思う。新スペックはうまく機能している」「あまり興奮しすぎたくはないけど、彼らがルノーと比較して良いステップを果たしているのは明らかだ。もちろん、僕たちはまだメルセデスとフェラーリには遅れているけど、彼らは追いつこうとしているし、彼らが今やっている作業は成果を挙げている」チームメイトのブレンドン・ハートレーは、ガスリーほど競争的ではなかったものの、最後の走行でマクラーレンのフェルナンド・アロンソを上回ってQ2進出を果たしている。だが、ブレンドン・ハートレーが土曜日に最も目立った瞬間は、最終プラクティスでヘイローの空力パーツが壊れてヘルメットに直撃したことだった。「何かが頭にぶつかったと感じた。実際に何かはわからなかったけどね」とブレンドン・ハートレーはコメント。「無線でヘルメットに何かが当たったようだと伝えて、クルマをチェックしたけど、それはヘイローのカーボンファイバーの上面だった。大きなドラマではなかったけど、もちろん、クルマから外れてはいけないものだ」「300km/hだったら少し驚いただろうけど、大きなものではなかった」
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