トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダのアップグレード版“スペック3”F1エンジンはエンジン勢力図でルノーの前に出たと考えている。ホンダは、F1ロシアGPの初日にパフォーマンスと信頼性の両面の向上のために改善を施したパワーユニット(PU)を投入。予選と決勝では、新たなPUのセッティングに関してさらなる調整が必要と判断して前戦に使用したスペックのPUに戻したが、トロロッソはホンダのアップグレート版F1パワーユニットが大幅な前進を果たしたと称賛している。
「ホンダは大きな前進を果たした」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「昨日、我々はクルマに新スペックを搭載したが、本当に素晴らしいものだった」アップグレードによってホンダのF1エンジンはルノーを捕えたと感じているかと質問されたフランツ・トストは「完全なパッケージではルノーの前にいる」とコメント。「昨日はクルマに新スペックを乗せていたが、グリッド後方からスタートしなければならないので、マイレージをセーブし、微調整を行うためにスペック2に戻すことを決めた」「鈴鹿では我々はそれを走らせるだろう」ホンダの新しいパワーユニットは内燃エンジンに大幅にアップグレードされただけでなく、他のコンポーネントもマイナーアップデートが施され最適化されている。フランツ・トストは、ホンダは2019年版のF1パワーユニットに同じデザインを継続することはないと認める。「変更されるが、詳細について話したくはない。それらは本当に良い形で進んでいるとだけ言っておこう」とフランツ・トストは述べた。レッドブル・レーシングのドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、2019年にホンダのF1エンジンを搭載することが決定して以降、数回ホンダと話し合いの場を設けている。マックス・フェルスタッペンも、ホンダのF1パワーユニットがルノーを抜いたとのフランツ・トストの意見に同意していると語った。今週初め、ホンダは2019年にルノーと同じレベルでシーズンをスタートすると語っていたマックス・フェルスタッペンは「僕たちは来年ホンダと走ることについて全てが確認された後、すぐにそこに多くの注意を払っているのは確かだ」とコメント。「彼らが果たしている進歩を間違いなく確認できると思うし、今週末は非常にポジティブだった」スペック2に戻してF1ロシアGPに挑んだトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーともにマシントラブルによりわずか4周でレースをリタイアしている。