トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1モナコGP予選でのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスと今週末ここまでの作業について語った。第6戦モナコGP、金曜日のオフを経て2日目の土曜日にプラクティス3と予選が行われた。朝から快晴のモンテカルロは、気温も上昇し、絶好のコンディションとなった。
正午に始まったプラクティス3では、ピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレーともにハイパーソフトタイヤでの走行を実施。ハートレーが1分12秒752、ガスリーが1分12秒761をマークし、7番手、8番でプラクティス3を終え、予選に向けて順調なプラクティスとなった。午後3時、気温26度、路面温度48度のコンディションで予選が開始。Q1ではトロロッソ・ホンダの2台が真っ先にアタックを開始。ピエール・ガスリーは12番手でQ2進出を決めたが、ブレンドン・ハートレーはわずかに及ばず16番手。Q1突破を果たすことはできなかった。Q2でピエール・ガスリーは1回目のアタックで1分12秒548をマーク。全車が1回目のアタックを終えた時点で10番手のガスリーは、ニュータイヤに交換して2回目のアタックに挑む。1分12秒354、1分12秒313とラップタイムを更新するアタックを続けたガスリーは最終的に10番手となり、第2戦バーレーン以来のQ3進出を果たた。Q3でガスリーは、1回目のアタックでユーズドのタイヤを使用し1分13秒115。そして、ニュータイヤに換えてアタックを行い、1分12秒315をマークし10番手で予選を終えた。「モナコは金曜に走行がないので、木曜のプラクティスで集めたデータを金曜に確認しました」とジョナサン・エドルズは語る。「エンジニアはセッティングや新しい空力パーツ、タイヤの理解を進めるために時間を費やし、それをマシンのセッティングに反映して今日の午前中のプラクティスに臨みました。感触は非常によかったです。木曜にはピエールのマシンに問題が見つかりましたが、昨日それを直し問題はなくなりました。両ドライバーともFP3を通じてプッシュし続けることができ、予選では2台ともQ3まで進出できると考えていました」「しかし予選ではマシンのポテンシャルを十分に発揮することができず、少し残念な結果に終わってしまいました。接戦の中ブレンドンはコンマ1秒差でQ2進出を逃し、Q1でノックアウトされてしまいました。しかし、一方のピエールがQ3まで進出できたのはよかったです。新しいタイヤで走った最後のスティントは特にいい走行ができていて、ターン15でタイムをロスするまではコンマ数秒タイムを縮めていました。ただ、6~7番手を狙うチャンスもあっただけに、それが果たせなかったのは残念です」「モナコでオーバーテイクするのは困難なので、明日は難しいレースになるでしょう。しかし、タイヤ選択では分があるので、スーパーソフトでいい走りが期待できるでしょう。いいペースで走れているので、ポイント獲得を果たしたいです」モナコGP決勝レースは27日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタート。ピエール・ガスリーは5列目10番手から、ブレンドン・ハートレーは8列目16番手から、伝統のモナコGPに挑む。関連:F1モナコGP 予選:ダニエル・リカルドが圧巻のポールポジション!