トロロッソは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスは昨年のサプライヤーであるルノーに肉薄していると考えており、2018年中盤の早い段階でそのギャップもなくなると考えている。今年、マクラーレンとトロロッソはF1パワーユニットを交換。現状ではルノーのF1パワーユニットはメルセデスとフェラーリに次ぐ3番手のパフォーマンスだと考えており、マクラーレンはコンストラクターズ9位から飛躍を遂げると考えられている。
しかし、トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、今回のプレシーズンテストでのホンダのF1 パワーユニットのパフォーマンスは嬉しい驚きだし、ホンダとルノーの馬力の差は、これまで報じられていたよりも近づいていると語る。「今年、ルノーが何をしてきたかはわからないが、ルノーの昨年の位置、少なくとも目にしている数値では良い感触を得ている。異なるダイナモの数値なので慎重に扱わなければならないが、そこまで離れていはない」とジェームス・キーは Sky Sports News にコメント。「実際、去年示唆されていたほどではない。おそらくシーズン終了時点でルノーにかなり近づいていた。それに彼らは今年進歩を果たしているし、それは励みになっている」ホンダは、マクラーレンとの3年間のパートナーシップで信頼性とパフォーマンス不足が露呈し、最終的にマクラーレンはホンダとのパートナーシップ解消を決断している。だが、ジェームス・キーは、ホンダが昨年のシーズン終了までに果たした進展を楽観的に捉えており、ルノーの差は埋められると考えている。「昨年のホンダから目にしたものは良好だった。シーズン前半はあらゆる困難に見舞われたが、それでも彼らにはパワーユニットの開発を進める能力があったし、シーズン終了までに向上していたのは間違いのないことだ」「その傾向は今年も続いているし、その傾向が続いている限り、彼らがシーズン中盤もしくは後半までにルノーにチャレンジできない理由はない。我々もそれを望んでいる」ジェームス・キーは、トロロッソがホンダと採っているアプローチはすでに成果を挙げていると考えている。「我々は彼らと心から協力したいと思っていた。我々のチーム代表(フランツ・トスト)は彼らのことを良く知っており、私も彼らと過去に仕事をしたことがあるので、我々は彼らと非常に友好的な関係を築き、うまく理解できると感じていた。これまではまさにそうなっている」「我々はホンダが必要としている自由を与えようとしている。基本的に我々は彼らがどんどん仕事を進めていける機会を与えたいと考えている。彼らはそれに感謝していると思う」