トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、F1マレーシアGPでF1デビューを果たしたピエール・ガスリーのパフォーマンスを“ファンタスティック”だったと称賛。今週末のF1日本GPでさらなる改善に期待していると述べた。ピエール・ガスリーは、ダニール・クビアトに代わってF1マレーシアGPに参戦。予選15番手、決勝は14位でフィニッシュ。今週末の鈴鹿でも引き続きトロ・ロッソのレースドライバーを務める。
「ピエールはファンタスティックな仕事をした。今回がチームとの初めての週末だったが、彼はとても良いパフォーマンスを発揮していた」とフランス・トストはコメント。「鈴鹿で再び彼がレースをするのを見るのを楽しみにしている。彼が日本のスーパーフォーミュラで知っているレーストラックだからね」ピエール・ガスリーは、F1マレーシアGPでドリンクシステムが故障し、シートが動いていたことで背中の痛みと戦いながらのレースだったと明かした。「シートにはかなり苦労した。理想的ではなかったけど、どちらかと言えば、完全に快適ではいといった感覚だった」とピエール・ガスリーはコメント。「1周目から動いていたし、高速状態では特に酷かった。シートの内側にいられない状態だったし、かなり動き回っていた。背中にとっては良くないし、かなり痛かった。すでに来週末には新しいものを使う予定になっている。鈴鹿では確実に新しいシートを使えるだろう」またドリンクシステムも正常に機能していなったとピエール・ガスリーは語る。「本当に体力的に厳しいタフなレースだった。ドリンクシステムがきとんと働いていなくて、水が口ではなく、顔にかかっていたんだ! 長いレースのように感じたよ・・・でも、本当にアドレナリンが湧き出ていたし、とにかく最後まで集中していた」次の日本GPでもクビアトに代わってレースドライバーを務めるガスリーは自らのパフォーマンスを「期待していた以上に良かった」と評価しながらも、改善したい部分を見いだせているようだ。 「僕にとって特別なレースだった。初めてのF1レースだったからね。決して忘れることのない一日だ! 本当に良い経験だったし、予想していたよりも良かったさえ言える。ベストを尽くして、できる限りハードにプッシュしたよ!」「レース全体でマグヌッセンにかなり近づいていたけど、ギャップを縮めるのはかなり難しかった」「タイヤマネジメントに関してはもう少し経験を積む必要があると思う。レース終盤は苦しんだ。それにブルーフラッグも完璧には対応できなかった。ちょっと時間を失ってしまった。でも、そこはもう少し練習すれば大丈夫だと思うよ!」今年スーパーフォーミュラにフル参戦中のピエール・ガスリーは、最終戦を残してランキング首位の石浦宏明から0.5ポイント差の2位につけ、チャンピオン獲得の可能性を残している。だが、スーパーフォーミュラの最終戦鈴鹿は、F1アメリカGPと日程が衝突している。F1での夢を追うことを望んでいるピエール・ガスリーは、スーパーフォーミュラを欠場したいと考えているが、トロ・ロッソはまだピエール・ガスリーをF1アメリカGPに起用するかどうかは発表していない。