トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、2013年のシーズンスタートの状態に関わらず、まだチームにはミッドフィールドのトップを捕えるポテンシャルがあると考えている。2月のSTR8の発表会で、トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、コンストラクターズ選手権6位を目標に掲げていた。
しかし、トロ・ロッソは、F1マレーシアGPでジャン・エリック・ベルニュが獲得したわずか1ポイントに留まっており、現在コンストラクターズ6位に留まっている。現状、フォース・インディアがミッドフィールドでは頭ひとつ抜け出ているが、彼らとザウバーのアドバンテージを心配しているかと質問されたジェームス・キーは「いいや。開発面で追いつくための道はある」とコメント。「フォース・インディアは素晴らしい仕事をしているし、おそらく冬季テストで残インが予想していたよりも強いかもしれない。だが、我々が見る限り、我々はウィリアムズやザウバーも同等だ」トロ・ロッソは、来月のF1スペインGPでアップグレードパッケージの投入を予定している。昨年9月にトロ・ロッソに加入したジェームス・キーは、メカニカルパッケージに相当な変更を加えており、発表仕様のSTR8は、比較的保守的な造りとなって登場した。だが、ジェームス・キーは、開幕2戦ではクルマのポテンシャルがセットアップの困難によって覆われており、レースペースは良かったと付け加えた。「最初の4戦は4つとも非常に異なったトラックコンディションなので全員がタイヤについて大量のデータベースを構築しており、より準備された状態でスペインに到着する」「我々は弱点がどこかを把握しているし、スペインでどの位置にいるか確認していく」「我々には追いつくためにやるべきことがたくさんある状態からスタートしているので、今はまだ本来の場所ではないと考え地得る。多くのレースのなかでの長いプロセスのスタートに過ぎない」「開発の方向性は定まってきているし、チームはどのような作業をする必要があるか理解してきている」2013年のトロ・ロッソの狙いのひとつは、セットアップ変更により敏感になることだった。だジェームス・キーは、その点における前進には満足しているが、まだセットアップの範囲は制限されていると述べた。「我々はセットアップのウィンドウを広げたが、まだそれはかなり狭い」とジェームス・キーはコメント。「だが、やれることはたくさんあるし、制限の一部はタイヤと適切な妥協を見い出すことにある」「昨年のクルマはかなり制限されていた。最後の冬季テストで遅くに導入したあるものがあるが、単純にそれらはこの段階で我々が必要としていた場所にいない。だが、クルマは反応している」