元F1テストドライバーのスージー・ヴォルフは、2018年からグリッドガールを廃止するというF1の決定は“正しい方向への一歩”だと考えているが、レーシングドライバー時代に気を悪くしたことはなかったと強調した。スージー・ヴォルフは、ウィリアムズのテストドライバーだった2014年のF1イギリスGPのフリー走行に出走し、1992年のジョバンナ・アマティ以来となるF1公式セッションに出走した女性ドライバーとなった。
2015年にレーサーとしてのキャリアを終えたスージー・ヴォルフは、その後、モータースポーツの世界で働く女性に注目し、女性の参加を高めることを目的としたイニシアチブ『Dare to Be Different(デア・トゥ・ビー・ディファレント / 違うことを恐れるな)』を立ち上げ、スポーツに関与している。F1は31日(木)、2018年シーズンに伝統的なグリッドガールを起用しないことを発表。モータースポーツ界に限らず、スポーツ界全体に議論を呼び起こした。スージー・ヴォルフは、F1のグリッドガール廃止は良いステップだと感じているが、グリッドガールに気を悪くしたことはなく、F1の上層部が集中しなければならない最優先事項でもないと考えている。「25年以上にわたってモータースポーツにいた女性としての私の立場として、“グリッドガール”の起用は気を悪くすることではありまあせんでした。スポーツを進化させるために変化させるF1の最優先事項のひとつでもないと思います」とスージー・ヴォルフは BBC Sports に寄稿。「F1のオーナーは、それがスポーツを代表するイメージとして見たいものではない、スポーツとして描写したいものではないと言っています」「F1のオーナーが彼らの決定を明確な声明として出していることは明るい話題だと言えます。これはモータースポーツにおける女性の表現の欠如を一晩で変えるものではないでしょう。ですが、正しい方向へのステップではないでしょうか? 私はそう信じています」スージー・ヴォルフは、Dare To Be Differentで成功を収めている。新世代の若い女性のためにモータースポーツを解放し、シリーズへの女性のさらなる関与を手助けするためにF1でどのような役割を果たせるかを検討している。「私はDare To Be Differentという組織を女性の才能を育て、段階的に変化させるために設立しました」「女性がスポーツで成功を納め、他の人にもインスピレーションを与えられるような他人の手本となる人物を育てましょう。女子学生をF1のショーカーに乗せて、彼女たちに夢を持たせましょう。少女たちの人材プールを増やし、スポーツに関与する女性を増やしましょう」「現在、次の世代はチーム内およびF1のマネジメントにおいて重要な役割を果たしています。私の個人的な経験では、彼らは女性が競技やパフォーマンスをベースとした環境でにおいて男性と同じことを達成する能力があるという事実に非常にオープンです」「私は好奇心と希望をもって見ています。いやが応でもグリッドガールはなくなります。ですが、もっと重要なものがあります。次の議題は何ですか?」
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