スージー・ヴォルフは、バルセロナテスト初日でのフェリペ・ナスルとのクラッシュは“不必要”だったと述べ、前を塞いできたとしてフェリペ・ナスルを非難した。ウィリアムズのテストドライバーを務めるスージー・ヴォルフは、初日のプログラムを担当し、フェリペ・ナスルとの接触事故が起きるまでに80周以上を走行していた。
両者はターン5で接触。スージー・ヴォルフは、コーナーへのエントリーでラインを守っていたが、追い抜いたフェリペ・ナスルが横切ってきたと説明した。「私はアウトラップでした。ターン5へのブレーキングゾーンに差し掛かったとき、たぶん彼はすでにフライングラップに入っていたと思います。私は自分のラインを守っていたのに、彼が横切ってきて、右リアが私の左フロントにぶつかりました。どうしてそうなったのか、なぜ起きてしまったのか、理解に苦しみます。でも、実際起きたことです」とスージー・ヴォルフはコメント。「皆さんも映像を見ればわかると思いますが、実際、私はラインを守り、彼が横切ってリアを私のフロントにぶつかっています。不必要な接触ですよね」この接触により、スージー・ヴォルフのウィリアムズ FW37はフロントサスペンションにダメージを負い、午後の大半をガレージ内で過ごすことになった。午後に燃料を軽くした走行プログラムに取り組む予定だったというスージー・ヴォルフは、事故によって一日が損なわれたと述べた。「本当に残念です。テストで避けたいのは時間を失うことですからね。完全に不必要なことで午後の大半を失ったことは残念でしたが、時々こういうことがあります。しかも、最後にまた小さな問題が起きてしまい、トラックに出るのが阻まれたことも残念でした」「期待はずれな午後でしたが、今日はたくさんのことを学べましたし、午前中にレース距離に近い周回数を重ねられています。ロングランを走れるのは本当に素晴らしいことです。タイヤマネジメントを理解できるし、クルマの感触もさらに理解できます」「FW37のポテンシャルは高いです。FW36から良い進歩を遂げていると思います。チームは必要なデータをたくさん集めているので、そういう意味では非常にポジティブな一日だったと言えますね」「午後はかなり良いプログラムを予定していました。ラップタイムを縮める作業も含まれていたので、それができていればきっと今日のハイライトになったはずです。でも、今日はいくらか燃料を積んだ走行でいろんなことを学べましたし、チームにとってはデータ面でも良かったと思っています。常にポジティブに捉えるのは良いことです。そう考えれば良い一日でしたね」また、自身の携帯電話を使って報道陣に事故映像を披露したスージー・ヴォルフは「私にとっては不運なインシデントでしたが、なんとかして回避できるようなものではありませんでした。彼に対して直進していたし、『一体何ごと?』って感じでした。彼は少し言葉を失っていたし、正直、私も開いた口が塞がりませんでした」とコメント。「こういうことは起きるものだけど、『今何が起きたの?』と自問自答すべきことでもある。馬鹿らしいことです。正直、これが起きたことに驚いています。何周目だったかはわからないけど、トラフィックとか何もありませんでした。コース上にそれほど多くのマシンがいたわけでもないです。それなのに、こういうことが起きたんです」
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