スージー・ヴォルフは、今年の走行機会をF1でレースドライバーになるために力を示すチャンスだと考えている。14日(水)に行われたバルセロナテスト2日目、スージー・ヴォルフは、ウィリアムズ FW36を初めてドライブした。テストは、基本的にタイムを追求する要素は少ないが、スージー・ヴォルフは5番手タイムでセッションを終えた。
7月にF1イギリスGPの金曜フリー走行1回目に参加することになっているスージー・ヴォルフは、優先事項はグランプリデビューに向けて準備を整えるであり、トラックで過ごす時間が2015年のレースシート獲得に繋がるかをあれこれ考えるつもりはないと述べた。「まだ語るには早過ぎます。このチームの一員であることを本当に誇りに思っていますし、今年は素晴らしいチャンスをもらっているので、自分の力を示さなければなりません。良い仕事をし続けていかなければなりません。今日は良かったと思います。でも、フリー走行が次の焦点です」「もちろん、どんなドライバーであっても、スターティンググリッドに着くのは夢です。でも、タフなスポーツだし、グリッドに着くのは難しいことです。挑戦しているドライバーはたくさんいます。私はその中の一人に過ぎません」シルバーストンでは22年ぶりに女性F1ドライバーが誕生するが、スージー・ヴォルフは周囲の過剰な報道をブロックするつもりだと述べた。「皆さんの期待をそれほど心配していません。大きく外れた予想もあれば、チームのみんなのように私にも良い仕事ができると期待されているもわかっています。私としては、今日はとにかくチームのために良い仕事をすることが一番でしたし、チームから個人的な目標を設定してもらっていたので、今日はタイムシートを一度も見てさえいません」「チームは各タイヤセットで私が達成すべき期待を持っていたから、実際はそれが私の目標でした。そうですね、もちろん最下位ではなかったのは嬉しいです。でも、これはF1です。私自身と他の人を比べるよりも、自分のベストなパフォーマンスを引き出すことの方が大事なんです」セッション序盤にスピンを喫したスージー・ヴォルフは、今シーズンから採用されたV6ターボエンジンのパワーユニットがもたらす多くのトルクが原因だったと明かした。「トルクです! あれはまだ2周目だったし、3速から4速にシフトを上げていたら右リアが縁石に乗り、浮いたと思ったらリアのコントロールを失ってしまいました。平凡なことです。でも、厳しいレッスンになりました」