3月19日、岡山国際サーキットでSUPER GT公式テスト2日目が行われ、前日に続いて多くの観客で賑わうこととなった。終日、快晴に恵まれたこの日は、セットアップをはじめ、タイヤ確認など、総合的に確認作業を進め、開幕戦に向けてのより本格的な準備に取り組んだ。その結果、前日に続き、KeePer TOM'S LC500 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)が総合トップタイムをマーク。ZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明)が2番手となった。
GT500クラスの新型車両が一堂に会し、初めて実施された公式テストの2日目。午前9時、やわらかな陽射しを受けながら各車が続々とコースイン、まずレース中のセーフティカー導入・解除の手順などの訓練を行い、その後セッション3が始まった。なお、その中には、WedsSport ADVAN LC500 19号車をドライブする小林可夢偉の姿も。小林可夢偉は、第6戦鈴鹿1000kmで関口雄飛と国本雄資とともに参戦することがチームからすでにアナウンスされているが、ファンの前でLEXUS LC500を走らせるのは、今回が初めて。真夏の鈴鹿を疾走する小林可夢偉の走りに、今から期待を寄せるファンも多いのではないだろうか。セッション前半から早くも2度の赤旗があり、その都度走行が中断されたが、各車安定したタイムを刻みながら周回を重ねていく。LEXUS勢の中では、初日のトップタイムをマークした37号車がつねに上位につけ、開始1時間を過ぎた頃には37号車のキャシディが1分18秒395をマーク、トップに立つ。その後、後半に3度目となる赤旗中断があったものの、すでに上位7台が1分18秒台に入っていたことから、終盤にアタックを行うのか注目が集まったが、午前11時を前に4度目の赤旗で走行が中断。予定時間を前にセッション終了がアナウンスされ、結局、37号車がトップを守ることに。LEXUS勢では、WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ)が4番手、DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車(ヘイキ・コバライネン/平手 晃平)が5番手で続いた。前日の走行で総合2番手につけた1号車のコバライネンは、ディフェンディング・チャンピオンとして迎えるシーズンを前に、「今年の目標はもちろんタイトル連覇。そのためにもまずレースで強さを出して、着実にポイントを獲得していくことが大事だと思っています」とコメント。また新車LEXUS LC500については「順調にクルマのセットアップも進んでいるので、満足しています。今年はクルマのダウンフォースが減った分、タイヤもこれまでより硬めの仕様のものが用意されていますが、チームはいいセットアップを見つけているし、新しいタイヤについての理解も高まっているので、僕としては、ハッピーな状況です」と笑顔を見せた。公式テスト最後のセッション4は、午後1時45分にスタート。当初の予定より15分延長して午後4時までとなった。これに先立ち、決勝スタートの練習が行われ、各車が迫力あるエキゾーストサウンドとともに1コーナーへ。シミュレーション走行ながら本番を彷彿させる光景に、多くのファンが見入っていた。前日と異なり、気温も上昇したこのセッションでは、ロングランを主としたメニューをこなしていたようだが、次第にタイムアップする車両が出現。開始から1時間を目前に19号車がチームベストタイムを更新、トップへ浮上する。後を追うように1号車、38号車もタイムアップ。38号車が1分18秒423をマークしてトップを奪取、残り1時間の時点でLEXUS勢がトップ6を占めた。一方、セッションは終盤に入って3度目の赤旗中断。残り15分で再開すると、19号車には再び小林可夢偉が乗り込んだ。だが、直後に1コーナーで38号車がコースアウトしたことが原因による赤旗(4度目)をもってセッションは終了することとなった。2日目総合トップタイムは37号車が午前にマークした1分18秒395で、これにセッション4トップの38号車が続き、LEXUS勢がワン・ツーで公式テスト岡山を終えている。3年ぶりのSUPER GT復帰となるau TOM'S LC500 36号車の中嶋 一貴は、「もともと条件が合えば乗りたいという気持ちはずっとありました。今年はカレンダー的に参戦が可能だったので、復帰することになりました。(SUPER GTは)レベルが高いですし、レース中のトラフィックも多いので、ある意味WEC(世界耐久選手権)に近い部分もあります。それから岡山は(チームメイトの)37号車が相性がいいので、そこに喰らいついていきたい」と開幕戦に向けて意欲を示した。一方、GT300クラスは、JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車(中山 雄一/坪井 翔)が総合12番手。前日、クラス総合11番手だったTOYOTA PRIUS apr GT 31号車(嵯峨 宏紀/中山 雄一)が15番手で、2日間のテストを終えている。SUPER GT 2017年 公式テスト岡山 2日目 結果:GT500順位No.車名ドライバー3回目周回4回目周回137KeePer TOM'S LC500平川 亮ニック・キャシディ1'18.39531/481'18.88923/67238ZENT CERUMO LC500立川 祐路石浦 宏明1'18.91113/431'18.42323/47317KEIHIN NSX-GT塚越 広大小暮 卓史1'18.51129/511'19.43617/6048ARTA NSX-GT野尻 智紀小林 崇志1'18.54415/441'19.58610/5451DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン平手 晃平1'18.64921/501'18.59032/7066WAKO'S 4CR LC500大嶋 和也アンドレア・カルダレッリ1'18.59336/431'18.88526/63719WedsSport ADVAN LC500関口 雄飛国本 雄資小林 可夢偉1'19.99119/321'18.68119/648100RAYBRIG NSX-GT山本 尚貴伊沢 拓也1'18.81723/411'19.560 4/47936au TOM'S LC500中嶋 一貴ジェームス・ロシター1'19.19032/521'18.85630/681012カルソニック IMPUL GT-R安田 裕信ヤン・マーデンボロー1'19.10422/561'20.04650/641146S Road CRAFTSPORTS GT-R本山 哲千代 勝正1'19.20826/491'20.55017/431224フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R佐々木 大樹ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ1'19.30025/421'19.27518/631323MOTUL AUTECH GT-R松田 次生ロニー・クインタレッリ1'19.29428/481'20.95559/701416MOTUL MUGEN NSX-GT武藤 英紀中嶋 大祐1'19.43917/441'19.99410/631564Epson NSX-GTベルトラン・バゲット松浦 孝亮1'21.26815/591'20.54821/55SUPER GT 2017年 公式テスト岡山 2日目 結果:GT300順位No.車名ドライバー3回目周回4回目周回125VivaC 86 MC松井 孝允山下 健太土屋 武士1'25.52935/411'25.94721/56261SUBARU BRZ R&D SPORT井口 卓人山内 英輝1'25.71131/431'26.30112/4333B-MAX NDDP GT-R星野 一樹高星 明誠1'26.01215/521'25.89334/7144グッドスマイル 初音ミク AMG谷口 信輝片岡 龍也1'26.52527/401'25.98821/6159GULF NAC PORS...
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