AUTOBACS SUPER GT第7戦『BURIRAM SUPER GT RACE』の予選が、10月8日、タイのチャン・インターナショナル・サーキット(1周4554m)で行われた。No.19 WedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛/国本雄資組がコースレコードでポールポジションを獲得。GT300クラスではNo.25 VivaC 86 MCの土屋武士/松井孝允組が、こちらもコースレコード、さらにチャンで2年連続のクラス・ポールポジションとなった。両車は、10月9日の決勝レースをそれぞれスターティンググリッドのクラス最前列からスタートする。
SUPER GTの予選はノックアウト方式で、Q1、Q2という2回の走行で行われる。GT500クラスでは15台のうち、Q2に進出できるのは8台となる。南国タイではあるが、この日のサーキット上空は雲が多く気温も30度程度という気候となった。GT500クラスのQ1は、予定通り15時20分より15分間の走行がスタート。ここではNo.6 WAKO'S 4CR RC Fの大嶋和也がすばらしい走りを見せ、2014年に記録されたコースレコード(1分24秒704)を更新する1分24秒462で、このセッションの1位となった。2番手にはNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTの野尻智紀が入った。一方、日産GT-R勢では昨年のこの大会で優勝したNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(千代勝正)の6位が最高位と厳しいQ1だった。Q2は16時05分から12分とQ1より厳しい条件となる。先手はQ1を8番手とギリギリ通過のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのアタックタイムは1分24秒466でQ1のトップタイムをさらに更新し、ライバルのアタックを待つ。これを上回るスーパーラップを叩き出したのがNo.19 WedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛。終了間際に1分24秒307をマークして、見事に自身GT500で初となるポールポジションを決めて見せた。また、このレースでGT500クラスにデビューした19歳の牧野任祐(No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)は果敢な走りを披露し、2位となる1分24秒340を記録。これにはライバルの各チームのピットからも大きなどよめきが起こった。関口のポールポジションはGT300時代に1回、そして今回はGT500クラスで初のポールポジションとなった。LEXUS TEAM WedsSport BANDOHにとっては2012年以来の2回目、レクサスRC Fとっては今季3回目のポールポジション。GT300クラスは、Q1でNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTの中山雄一がレコードタイムを更新する1分32秒884でトップとなる。だが、Q2ではNo.25 VivaC 86 MCの松井孝允がそれをさらに書き換える1分32秒102を叩き出し、逆転でクラス・ポールポジションとなった。チームとしては、昨年に続くチャン・インターナショナル・サーキットでのポールポジションとなった。ポールポジション選手コメントGT500クラスNo.19 WedsSport ADVAN RC F関口雄飛「朝の公式練習からクルマの調子は良かったのですが、Q1を走った国本(雄資)選手から『ちょっと(パフォーマンスが)足りない』と報告があったので、路面温度も下がっていたことからQ2にはセッティングを変更して臨みました。そして国本選手からのインフォメーション通りに走ったら、トップタイムをマークすることができました。でも重要なのは、明日のレース。今日午前の練習走行でロング(長距離走行)の確認できているので、あとは自分たちの走りをして優勝したいです」GT300クラスNo.25 VivaC 86 MC松井孝允「公式練習からクルマの調子は良くて、それも状況を訊かれたら『調子いいです!』とした言いようがないくらいに調子が良かった。ただQ2に向けては、少しだけタイヤの内圧を調整して行ったら、クルマは完璧でもうバッチリ決まっていました。ドライバーとしてはポールを獲ることができて嬉しいのですが、これが(チームで今季)3回目で、ここまで結果(優勝)が残せていないので、とにかく明日のレースでは絶対に勝ちたい。勝てるように最善の策をとってがんばります」
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