SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートしたMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝。ドライバーズランキング2位となった。予選日同様、秋晴れの青空の下で、53周で戦う決勝レースがスタートした。スタートドライバーを務めたクインタレッリは、フォーメーションラップで2番手のマシンと軽く接触。
マシンから白煙が上がったように見える場面もあったが、ペースを大きく乱すことなくオープニングラップを終えると、そのまま周回を重ねていった。マシンへのダメージもそれほどなく、2周目には1分40秒077のファステストラップを記録し、2番手以降を引き離していった。クインタレッリは24周まで走行しピットイン。チームもミスのない素早い作業で松田に交代した#23 GT-Rをコースへと送り出した。バトンを受け取った松田は暫定3番手でコースに復帰し、前を走る2台がルーティンのピット作業へと向かったあと、31周目に再び首位に立つとその後も安定したペースで周回。トップチェッカーを受けて優勝を飾った。ドライバーズタイトル争いは、#37 LC500が2位でチェッカーを受け、合計84ポイントを獲得。#23 GT-Rは今大会のポールトゥウィンで21ポイントを獲得し、合計82ポイントまで迫ったが、わずか2ポイント差でランキング2位となった。チームランキングも2位となった。ロニー・クインタレッリ (#23 ドライバー)「最初に接触した時には心配しましたが、クルマのバランスは問題なく、その後は完璧な走りができました。優勝できてうれしいですが、本音を言うと、チャンピオンも獲りたかったので、それに僅かに届かなかったことは残念です。しかし、シーズン序盤の苦戦を考えると、よくここまでこられたと思います。応援ありがとうございました」松田次生 (#23 ドライバー)「今回のレースは絶対に勝ちたいと思っていました。チャンピオン争いに関しても、“まずは自分たちが勝って、その後は相手次第でどうなるか”といったところで、ライバルの37号車が2位に入ったことで2ポイント及びませんでしたが、今シーズンの集大成として、もてぎで1勝できて良かったです。苦しい1年でしたが、その中でもロニーと2人でお互いを高めあってこられましたし、苦しかったからこそ、チーム全体としても高いレベルに来られました。悔しい気持ちを忘れずに、来年またみんなでチャンピオンを目指していきたいと思います。応援ありがとうございました」鈴木豊 (ニスモ 監督)「自分たちができることはすべて、全員が完ぺきにやってくれました。悔いはないです。シーズン未勝利で終えるわけにはいかないと思っていましたし、この最終戦では我々の意地を見せたかった。クルマとしてもタイヤとしても、チームとしても、勝てるということを証明できて、来年につながるいい最終戦にできたと思います。最後まで、本当にたくさんの応援をありがとうございました」関連:【SUPER GT】 KeePer TOM'S LC500が2017年のチャンピオン獲得!
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