SUPER GT 第7戦タイの決勝レースが行われ、予選11位からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は9位フィニッシュを果たし、貴重なランキングポイントを2ポイント獲得した。予選日も突然のスコールに襲われたが、この決勝日でもスタート進行中に雨に見舞われた。全車スリックタイヤでスターティンググリッドについたものの、多くのチームがウェットタイヤに履き替えるなど、グリッド上は慌ただしくなった。
そんななか、クインタレッリがスタートドライバーを務める#23 GT-Rはスリックタイヤのままで待機。雨が降ったのは短時間で、空模様は急激に回復したため、コースコンディションもすぐに回復すると予想しての戦略だった。レースはセーフティカー(SC)先導のもとでスタートし3周目に解除。直後はウェットタイヤに履き替えた多くの車両に対し、スリックタイヤの#23 GT-Rは大きくギャップを広げられてしまった。しかし、路面が乾いてくるにつれて一気にペースアップし、11周目にはその時点でのファステストタイムを記録。ここから#23 GT-Rの追い上げが始まることになった。路面が乾いてきたことで、ウェットタイヤで走行していたマシンがタイヤ交換のためピットに戻ってくるようになったが、なんとか1ピットで済ませようと規定周回数までピットインを伸ばすマシンも見られ、#23 GT-Rの見た目上の順位はなかなか上がらなかった。レースが中盤まで進むとルーティンピットインが始まり、折り返し地点を過ぎた36周の時点で#23 GT-Rは6位まで順位を回復。40周を終えてピットへと戻ってきた。松田へとドライバー交代をすると、タイヤは無交換のままコースへ復帰。暫定11位で後半スティントをスタートした。松田は消耗したタイヤでペースを安定させて周回。さらに、一つ前を走る#8 NSXが近づくとペースを上げて追いかけ、56周目の4コーナーで逆転し、ポイント獲得圏内の10位へと上がった。さらに残り2周で上位のマシンが1台ストップしたことで、#23 GT-Rは9位でフィニッシュ。ランキングポイントを2ポイント追加した。ランキング2位につけていた#37 LC500が優勝したため、#23 GT-Rは8ポイント差の3位で最終戦へと臨むことになった。#23 ドライバー ロニー・クインタレッリ「SCランが始まって路面状況を見たら、1コーナーの先は水たまりが多くて“これは厳しい”と感じました。乾くまでに5周ぐらいかかりましたが、乾いてからはしっかりタイヤもグリップしてくれました。こういった苦しい序盤を経て、9位まで順位を取り戻せたのは良かったです。とにかくポイントは獲りたかったので、大きな2ポイントを手に入れることができたと思います。もてぎには8ポイント差でチャンピオンの可能性を残しています。今年は毎戦ポイント獲得ができていますが、まだ優勝がありません。まずは優勝を目指し、あきらめずに頑張ります」#23 ドライバー 松田次生「(#8 NSXとのバトルでは)お互いに苦しい中で相手がミスして、抜きどころはここしかないというタイミングでした。3コーナーのブレーキだけでは上手く抜けない感じがしたので、ラインを変えて前に出ることができました。僕たちとしてもノーポイントでは終われないので、何としても抜きたいと思っていました。最終戦は、予選が重要になってくると思います。レクサスよりも速いタイムを出すために、いいクルマを作ることが必要になりますね。頑張ります」ニスモ 鈴木豊監督「11番手とあまりいいスタートポジションではありませんでしたから、(ドライタイヤでのスタートという)攻めの戦略を採りました。タイヤの無交換に関しても、予選順位が悪ければ必要かと思っていて、実際タイヤの持ちも大丈夫そうでしたので、交換せずに行きました。次生もいいタイムで走ってくれて、この作戦は正解だったと思っています。トップとは8ポイント差でもてぎに入りますが、我々は勝つしかないし、それでも相手次第の部分はあります。でもなんとかチャンピオン獲得に向けて頑張りたい。厳しい戦いになると思いますが、一月ほどのインターバルでしっかりと準備を進め、いいレースをお見せしたいと思います。ファンの皆さんに納得していただけるようなシーズンで終わりたいですね。次戦も暖かい応援を、どうぞよろしくお願いします」GT300クラス 決勝レースNDDP RACINGの#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、予選6位からスタートしたが、スリックタイヤで走行した序盤は我慢の走りとなった。路面が乾いてからはトップグループと遜色ない走りを見せ、9位まで順位を上げてゴール。2ポイントを獲得した。決勝レースのスタート30分前、グリッドウォーク中のスコールのために、コースはウェットコンディションに。#3 GT-Rは徐々に路面が回復すると読み、スリックタイヤのままで決勝に臨むこと戦略をとった。スタートを担当した星野は、グリップしないスリックタイヤでコースに何とかとどまりながら周回。その間にレインタイヤを装着した車両にかわされ、21位まで順位を落とす我慢の走りとなった。それでも10周ほどで路面の水が減るとレインタイヤとスリックタイヤのラップタイム差はほぼ同じとなった。ようやく温まったタイヤで星野は追い上げを開始。レインタイヤを履いていた車両が早めにピットインしてスリックタイヤに交換する間に、星野は24周目には順位を5位まで回復。そして26周でピットインして高星に交代した。ピット作業もミスなく高星は19位でコースに復帰。そしてトップグループとほぼ同様のタイムで追い上げ、終盤の53周目には入賞圏内の10位まで順位を回復した。さらに残り2周でもうひとつ順位を上げて9位でフィニッシュ。粘りの走りで2ポイントを獲得した。#3 ドライバー 星野一樹「スタートはスリックタイヤを履いたのですが、昨日と全然違ってあんなに温まらなかったのは誤算でした。そのため同じタイヤを履いたポルシェに先行されて、とにかく我慢のレースになりました。もう少し水が少なかったら完璧だったのでしょうが、雨に翻弄されてしまいました。何とかポイントは取れましたが、今回は勝ちを狙っていただけに残念な結果です」#3 ドライバー 高星明誠「路面は徐々に乾いて行く傾向でしたので、スリックタイヤを選びました。僕のスティントでは路面も乾きペースが良かったのですが、順位回復はあれが精一杯でした。また交代してすぐからシフトアップがスムーズでないというトラブルもありましたが、何とか9位でゴールできました」NDDP RACING 長谷見昌弘監督「ちょい濡れの路面でのタイヤの温まりが良くなかったですね。路面が乾いてからはトップと...
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