夏を思わせる暑さの中、サバイバル戦となったSUPER GT第3戦鈴鹿ラウンドで、ポールポジションからスタートを切った中嶋 一貴/関口 雄飛組 au TOM'S LC500 36号車が今季初勝利を飾った。平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車が2位、大嶋 和也/山下 健太組 WAKO'S 4CR LC500 6号車が3位で続き、LEXUS LC500は表彰台を独占。また、残る3台のLC500も5、6、7位に入り、6台全車がポイント獲得を果たした。
また、GT300クラスでは2番手スタートの新田 守男/阪口 晴南組 K-tunes RC F GT3 96号車が逆転で今季2勝目を挙げ、両クラスをLEXUS車両が制した。SUPER GT第3戦「SUZUKA GT 300km RACE」が5月25日(土)、26日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。雨で短縮終了となった開幕戦岡山ではライバルの後塵を拝し、苦杯をなめたLEXUS勢でしたが、「ホーム」富士での第2戦ではZENT CERUMO LC500 38号車が逆転での勝利を飾った。激戦の続くSUPER GTで、今季が参戦ラストシーズンとなるLEXUS LC500でのタイトル奪還を目指し、重要な中盤戦でのLEXUS勢の活躍に期待がかかった。予選25日(土)は朝から好天。5月とは思えない気候で気温は31度、路面温度は48度と夏のような暑さの中、午後2時40分よりノックアウト方式の予選が行われた。GT300クラスのQ1で赤旗が出た影響により予定よりも9分遅れの午後3時9分から、15分間で行われたGT500クラスのQ1は、残り9分を切ったあたりから各車コースイン。ライバル勢が上位につける中、中嶋 一貴がドライブする36号車がこの時点での3番手に。これを37号車キャシディがコンマ5秒上回り2番手につけた。最後の最後にアタックに入った6号車の山下が好タイムで2番手に飛びこみ、6号車、37号車、36号車の3台がQ2進出。同じく最後にアタックしたDENSO KOBELCO SARD LC500 39号車の中山 雄一は僅か0.021秒届かず9番手。国本 雄資がアタックしたWedsSport ADVAN LC500 19号車が11番手、前戦勝利を挙げたことで重いウェイトハンデを積む38号車の石浦 宏明は14番手でQ1敗退となった。Q2では、37号車の平川がウォームアップラップで他車に引っかかるも、落ち着いて間隔を整えアタック、見事その時点でのトップタイムをマークした。しかし、最後にアタックに入った関口の36号車は、37号車とほぼ変わらないタイムでアタックを続け、コースの後半でタイムを削っていくと、チームメイトを0.013秒上回り意地のポールポジション獲得。先週、圧倒的な速さでスーパーフォーミュラ第2戦を制した関口が、SUPER GTでも速さを見せ、LEXUS LC500に今季初となるポールポジションをもたらした。2番手に37号車が続き、トムスのLC500が最前列に並んで決勝のスタートを切ることとなった。トムス勢による予選最前列グリッド独占は1999年以来20年ぶり。また、Q2に進んだもう一台の6号車は大嶋が最後に気を吐き、5番手グリッドを獲得した。GT300クラスでは、開幕戦で逆転勝利を挙げた96号車のベテラン新田が5番手、嵯峨 宏紀がアタックしたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が7番手タイムをマークしQ2へ進出。Q1セッションは残り4分を切ったところでクラッシュした車両により赤旗中断となり、残り4分の一発勝負で再開されたが、織戸 学がアタックしたTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車は当落ラインぎりぎりの17番手で惜しくもQ2進出ならず。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が20番手、arto RC F GT3 35号車が26番手でグリッドが確定した。Q2では、最後にアタックをかけた19歳の阪口が好走を見せ、96号車が開幕戦に続く最高位グリッドとなる2番手を獲得。31号車は13番手グリッドとなった。決勝26日(日)も好天に恵まれ、気温29度、路面温度42度という暑さの中で、午後2時半、今季初めてとなる三重県警の白バイとパトカーによる交通安全啓発パレードとフォーメーションラップに続き、ローリングで第3戦(52周)のスタートが切られた。最前列に並んだ36号車と37号車は順当なスタート。36号車の中嶋 一貴、37号車の平川が、ハイペースで序盤から差を広げた。5位でスタートを切った6号車は、スタートを担当した山下が好走。プレッシャーをかけ続けた前車が5周目にコースオフを喫し、また、7周目にも3位の車両が後退したことで、6号車は3位へとポジションアップ。序盤からLEXUS LC500の1-2-3体制となり、後続を引き離して行った。好調な6号車山下は18周目、37号車の平川とテール・トゥ・ノーズになり2位争いを展開。しかし、18周目に他車のクラッシュが発生しセーフティカーが導入。LEXUS勢が築いたギャップは帳消しとなってしまった。車両排除のため22周目までセーフティカー先導での走行が続き、23周目に再開されると、後方グループの車両はすぐにピットイン。上位勢では首位の36号車と3位の6号車が翌周ピットへ。37号車はその1周後にピットへ向かい、給油とタイヤ交換、ドライバー交代を行った。1台がピットに入らず残ったものの、事実上の首位に36号車が復帰、37号車はアウトラップで6号車にかわされ、更に後続からの追撃を受けましたが、凌ぎきって事実上3位のポジションを守った。36号車を引き継いだ関口は、序盤ペースが上がらず、6号車大嶋と37号車キャシディらにすぐ後まで迫られたが、その後チャンスを見計らって一気に引き離すと終盤は独走態勢に。その後方では、6号車と37号車の2位争いが展開され、30周目にシケインで37号車が前に出たものの、33周目には130Rで37号車がコースオフを喫し、再び6号車が先行した。差を広げた36号車が独走する一方で、6号車と37号車の2位争いは終盤まで続き、残り4周、GT300クラスの周回遅れを上手く使った37号車キャシディがS字コーナーで6号車大嶋をパス。抜かれた6号車大嶋も諦めず再逆転を狙ったが、その後の順位変動は無く、36号車の関口がトップチェッカー。今季初勝利を飾った。36号車の勝利は昨年の第5戦富士500マイル大会以来。2位に37号車、3位に6号車と続き、LEXUS LC500は表彰台を独占。トムスチームは予選最前列独占から1-2フィニッシュを果たすこととなった。ライバル勢がトラブルやアクシデントで次々に脱落するサバイバルレースとなる中、LEXUS LC500勢は着実な速さを見せ、39号車が5位、38号車が6位、19号車が7位でチェッカーを受け、全車がポイント獲得を果たした。GT300クラスでは、2番手スタートの96号車のスタートを担当した新田が2位のポジションを守って若き阪口へとバトンタッチ。ピットでタイヤ無交換作戦を採った車両2台に次ぐ事実上の3位でコースへ復帰した。タイヤを交換した96号車阪...
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