2016 オートバックス SUPER GTの最終ラウンド「MOTEGI GT GRAND FINAL」の「SUPER GT Round8 GT250kmレース」が、栃木県芳賀郡茂木町にあるツインリンクもてぎで開催された。最終戦は全車がウェイトハンデ無しで争われ、昨日の「SUPER GT Round3 GT250kmレース」と同様に予選と決勝が1日で行われた。
ホンダ勢は予選から決勝にかけて厳しい戦いとなり、予選10番手からスタートした#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT が11位、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが12位、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが13位、#64 Epson NSX CONCEPT-GTが14位でチェッカー。今シーズンで参戦終了を発表した#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは冷却系のトラブルにより45周目にマシンをガレージに入れる形で、2016年のシーズンを終えた。ドライバー部門のシリーズランキングの最高位は#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大選手/小暮卓史選手の11位だった。悔しさを胸に2017年マシン「NSX-GT」の活躍を誓うホンダは来シーズンのSUPER GTシリーズに向けた「NSX-GT」を11月2日に発表している。「NSX-GT」は、2016年8月に発表したスーパースポーツモデル「NSX」をベースとし、高い空力性能とデザイン性を両立したNSXのエクステリアを継承するとともに、25%のダウンフォース削減を図った2017年のGT500車両規則に準拠している。ニューマシンで臨む2017年シリーズは4月9日(日)に岡山県美作市にある岡山国際サーキットで開幕戦の決勝レースを迎える予定。塚越広大 (♯17 ケーヒン・リアル・レーシング)僕は昨日の予選・決勝ともに走ることができなかったので、今日はどこまで攻めていいかわからない状態で戦いましたが、そんな中でもできる限りプッシュして走り続けました。それでも入賞圏内に届かなかったのは残念です。今シーズンは、ハイブリッド・システムを下ろした状態で改めてセットアップを合わせ込まなければならず、難しい戦いが続きました。Honda陣営として戦闘力が不足している部分もあったと思います。来年は勝てるポジションでレースを戦いたいと思っており、これからHondaと一緒に全力で新型の開発に取り組みます。小暮卓史選手 (♯17 ケーヒン・リアル・レーシング)本当はもっと良いレースをしたかったのですが、思うような戦いにできませんでした。リアル・レーシングに移籍した今シーズンは、良いことも悪いことも経験して勉強にはなりましたが、このまま終わって良いとは思っていません。ファンのみなさんの期待に応えるためにもオフの開発でベストを尽くし、来年こそは良い戦いをしたいです。今日のレースは来年につながる経験ができたので、気持ちを切り替えて来シーズンに向けた努力を始めます。松本雅彦(Honda GTプロジェクトリーダー)シーズン中も開発の手を緩めず努力して来ましたが、結果的にはシーズン当初の準備不足を取り返すことができないまま最終戦を迎える形となりました。もう少し扱い易いマシンに仕上げることができれば、NSX本来の実力を発揮できたはずなので、その意味でも悔しいレースでした。今週末はタイヤのピックアップに苦しめられましたが、今日の17号車はあまりその影響を受けなかったので、その要因を解析して来シーズンのマシン開発に生かしたいと思います。ファンの皆さんには今年も熱い声援をお送りいただき、本当にありがとうございました。関連:【動画】 SUPER GT 最終戦もてぎ 決勝ダイジェスト
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