ホンダのファクトリードライバーである太田格之進は、2026年のSUPER GT復帰にあたりARTAからGT500クラスに参戦する見通しで、ホンダ陣営のGT500ラインアップに加わる3人の新顔のうちの1人になるとSportscar365が報じている。太田格之進は1年のブランクを経て日本最高峰のスポーツカーレースへ復帰する見込みで、同時にアキュラ・メイヤー・シャンク・レーシングからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に2戦限定で参戦する計画も進んでいる。
太田格之進は先月、牧野任祐、山本尚貴とともに、来季からシビック・タイプR-GTに代わって投入されるホンダの新型車両「HRCプレリュードGT」を富士スピードウェイでテストしている。当初は牧野任祐と太田格之進を組ませる案があると見られていたが、ホンダはドライバー編成について方針転換したようだ。2020年チャンピオンである牧野任祐と山本尚貴は、引き続きTEAM KUNIMITSUでコンビを組む見通しで、太田格之進は2台体制のARTAに加わる方向となっている。この動きにより、松下信治はGT500のシートを失うと理解されている。松下信治はホンダ陣営で4シーズンを過ごし、直近2年間はARTAの8号車シビックを野尻智紀と共有していた。それ以前には、日産陣営のチーム・インパルで1シーズンを戦っている。一方で、野尻智紀、佐藤蓮、大津弘樹は、チーム無限が運営する2台体制のARTAに残留する見通しだが、どのような組み合わせになるかはまだ明らかになっていない。リアルレーシングも2026年に向けて新体制となる見込みで、野村勇斗がGT300から昇格し、今季は塚越広大とルーキーシーズンを戦った小出峻に代わって起用される可能性が高い。小出峻は太田格之進が空けたシートを埋める形で今季参戦していた。小出峻はGT500のリザーブドライバーとして、引き続きホンダ陣営にとどまると見られている。野村勇斗に加え、ブラジル人のイゴール・フラガもGT300から昇格し、引退した伊沢拓也に代わってNAKAJIMA RACINGで大草りきと組む見通しだ。ホンダのGT500ドライバーラインアップの正式発表は、今月中にも行われる見込みとなっている。プレリュードGT、セパンでオフシーズンテストへプレリュードGTのテストは来月、トヨタ、日産とともにマレーシアのセパンで行われる恒例のオフシーズンテストで継続される予定だ。走行は1月22日から26日までの4日間(1月24日は休止)にわたって行われ、ARTAの8号車、NAKAJIMA RACING車両、そして99号車のテストカーが参加する予定となっている。このセパンテストは、プレリュードGTにとってダンロップタイヤでの初走行となる。これまで菅生と富士で行われた走行は、すべてブリヂストンタイヤで実施されていた。太田格之進は、アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシングからロレックス24時間デイトナおよび事前のロア・ビフォア・ザ・24に出場するため、このセパンテストには参加しない。アップガレージ、リアルレーシングとの提携へホンダと関係のあるGT300チーム、チーム・アップガレージは、セルブスジャパンとの関係が終了したことにより、来季から新たな運営体制となる見込みだ。パドック関係者によれば、今季からメルセデスAMG GT3エボを投入しているチーム・アップガレージは、リアルレーシングと提携する動きがあるとされている。これにより、2019年にホンダNSX GT3へスイッチした際から続いていたセルブスジャパンとの6年間の関係に終止符が打たれることになる。同チームは、その後も車両をメルセデスAMGに変更した際に、平野亮をリードエンジニアとして起用し、セルブスジャパンが運営を担ってきた。スーパー・フォーミュラにも参戦する野村勇斗に代わって、2026年のラインアップで小林崇志と組むドライバーが誰になるかは、現時点では明らかになっていない。一方、TEAM KUNIMITSUにエンジニアリングサポートを提供しているセルブスジャパンは、CarGuy MKS Racingとの関係を通じて、引き続きGT300に関与する予定となっている。Source: Sportscar365