SUPER GT第4戦「MOTEGI GT 300km RACE」が7月17日(土)、18日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今季、第3戦として5月末に予定されていた鈴鹿ラウンドが8月に延期となったことで、ゴールデンウィークの第2戦富士ラウンド以来、約2ヶ月半ぶりのSUPER GTとなる。
今季のSUPER GTは、開幕戦でGR SUPRAがトップ4を独占する速さを見せ、第2戦では惜しくも勝利は逃したものの、2位、3位を獲得。第1戦で勝利、第2戦で2位と連続表彰台の大嶋 和也/山下 健太組 ENEOS X PRIME GR Supra 14号車がドライバーズランキングで首位につけている。例年、もてぎでのSUPER GTは最終戦として比較的寒い時期に行われてきたが、昨年のコロナ禍で行われたシリーズと同様、今年も年2回の開催で、1回目は真夏の7月開催となった。ブレーキやタイヤ、車両とドライバーにも厳しいと言われるもてぎで、熱い戦いが繰り広げられた。今大会も、KeePer TOM'S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されているサッシャ・フェネストラズが入国できないため、代役として阪口晴南がドライブ。この阪口晴南が乗るはずだったGT300クラスのK-tunes RC F GT3 96号車は、TGR-DCドライバーの平良響が開幕2戦に続きドライブする。今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に配慮した上で、有観客で開催。イベント広場には、8/6公開の映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」に使用されたGR SUPRAが展示され、大きな注目を集めていた。予選7日(土)、梅雨が明けたばかりのもてぎは、強い日差しに照らされ、猛烈な暑さとなった。午後2時15分、気温33度、路面温度45度という灼熱のコンディションで、ノックアウト方式の予選が開始された。10分間で行われたQ1は、上位8台がQ2へと進出する。残り8分程から各車コースへ向かい、セッション終盤にアタック開始。19号車の国本がGR SUPRA勢最上位の3番手タイムをマーク。第1戦、第2戦と連続3位表彰台で、ランキング3位につける37号車は平川亮のドライブで4番手。第2戦で2位に入りランキング4位の36号車は坪井が5番手タイムをマークした。石浦宏明がアタックしたZENT CERUMO GR Supra 38号車は最後に7番手タイムで滑り込み、ここまでの4台がQ2進出。中山雄一がアタックしたDENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車は12番手、ランキングトップで70kgものサクセスウェイトとなり、2段階の燃料リストリクター規制を受けることとなった14号車は、大嶋がアタックするも13番手に終わった。Q2では、前戦でポールポジションをマークした19号車の宮田が、1分37秒台に入れる好走を見せたが、惜しくも0.05秒届かず、最前列2番手グリッドを確保した。関口の36号車は最後のアタックでやはり1分37秒台に入れ2列目4番手。阪口晴南の37号車が5番手。立川祐路の38号車は8番手から決勝レースに臨むこととなった。決勝18日(日)も好天に恵まれ、気温33度、路面温度は51度という厳しい暑さの中、午後1時10分に63周、300kmで争われる決勝レースのスタートが切られた。1コーナー進入から1列目、2列目ともにサイド・バイ・サイドのバトルが展開。国本が最前列2番手からのスタートを担当した19号車は首位の車両に迫rが、惜しくも抜けず、2位をキープ。その後方では、4番手、5番手スタートの関口の36号車、阪口晴南の37号車がひとつずつポジションアップを果たした。スタート直後こそペースの上がらなかった国本の19号車でしたが、タイヤが暖まるとペースを上げて首位との差を一気に詰め、周回遅れが出始めた7周目、アウト側から豪快に前車をパス。首位に立った。首位に立った19号車は後続を引き離して行き、その差は一時4秒以上にまで広がった。レースが3分の1を過ぎると、徐々にドライバー交代と給油、タイヤ交換のためにピットイン。首位を行く19号車は28周終了時でピットイン。しかし、タイヤ交換作業中にややミスがありタイムロス。ライバルの先行を許すこととなってしまった。先にピットインした5位走行中の37号車もタイムをロスし、大きく順位を落とすこととなった。国本から宮田へとドライバーチェンジした19号車は、コース復帰時で実質的な首位の車両に5秒ほどの差をつけられていたが、タイヤが暖まると宮田が猛追。ライバルよりもはるかに速いペースでその差を削り取っていき、35周目にはその差は1秒以内。テール・トゥ・ノーズでコーナーごとに前車にプレッシャーをかけ、息を飲むような首位争いが続いた。41周目、GT300クラスの35号車から出火し、コース脇にストップ。このアクシデントにより、コース内の車両は全車80km/h制限のフルコースイエロー(FCY)が導入された。43周目にFCYは解除されたが、46周目にも他者の接触により2度目のFCY。このFCY解除の時には、首位の車両と19号車は3秒ほどまで差が開いてしまった。諦めない19号車の宮田は、なおも追い上げを続け、残り10周の時点で再びその差は1秒を切るまでに詰め寄ったが、首位を行く車両の巧みなブロックを破ることはできず、2位でフィニッシュ。2019年の第4戦タイラウンド以来2年ぶりとなる表彰台を獲得した。関口から坪井へとドライバーチェンジし、終始着実なレースを戦った36号車は3位で続き、今季2度目の表彰台を獲得。ピットインで順位を落としながらも追い上げた37号車が7位、38号車が8位、39号車が10位でポイントを獲得した。WedsSport ADVAN GR Supra 19号車 ドライバー 国本雄資:2番手からのスタートで、1周目に絶対前を抜くつもりでいたんですが、ウォームアップは向こうの方が良く、1周目はチャンスがありませんでした。逆に後から36号車に迫られて厳しい場面もありましたが、タイヤが暖まってからは良いペースで走れました。ちょうどトラフィックが来たときに、タイヤ的にも一番ピークな時があって、チャンスはここしかないと思っていて、運良く4コーナー、一番引っかかったらロスするようなところで前が引っかかってくれたので、ここは絶対逃すまいとブレーキングで勝負して、抜くことができました。その後もペースは良かったですし、トラフィックの巡り合わせもすごく良くて、ギャップを作ることができたので、そういった部分では、僕のスティントでは運も味方してくれてトップを守ることができました。結果としての2位はちょっと悔しいですけれども、ただ、長い間結果が出ていなかったので、悔しい反面、ほっとしているというか、これから良い流...
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